レビュー2日目にして2本目。今日はビクーニャX

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まず名前がいい。

ビクーニャ。

どことなくゆるキャラ的なネーミング。

何となくだが、怪獣的なものをイメージしてしまう。

昔、シャープの電子手帳でザウルスっていうのがあったが、こういう特徴的で覚えやすいネーミングってすごく大事なことだと思う。

少なくとも昨日の「サラサ」よりは数倍いい。別にサラサがダメってわけじゃないが、サラサラ書けるからサラサみたいな、発想が安易というかオヤジ臭いというかそんな印象に感じてしまう。

調べるとこのビクーニャっていうのは、南アフリカ地方に生息する上質な毛を持つ動物のことらしい。そしてそのビクーニャの毛は「繊維の宝石」とも呼ばれる程高級品なんだとか。

なるほど、勉強になります。

 

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特徴おさらい

では例によって、まずはこのビクーニャXのパッケージに記載の特徴のおさらいから。

 

●あざやか、かろやか、気持ちイイ
 
●ビクーニャ エックスは書き始めの「かろやかさ」と筆跡の「あざやかさが気持ちいい、なめらか油性ボールペンです。
 
●二つの気持ちよさを可能にするビクーニャインキは、厳選素材をブレンドしたぺんてる独自の技術によって実現しています。

 

ふうん。筆跡のあざやかさって何だろうね。

気になったんでぺんてるのHPへ行って調べてみた。

http://www.pentel.co.jp/products/ballpointpens/oilbased/vicunax/

このHP、結構すごくて、ビクーニャの性能の良さを動画と街頭レビュー付きで解説してくれている。

「筆跡のあざやかさ」っていうのは、ぺんてる独自のインク配合により、書き終えた後の文字を読む時、字がくっきりあざやかに見えますよって事らしい。

 

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実際に使ってみる

予備知識はこのくらいにして、開封してみよう。DSC01312

お、全身黒のプラスチック。グリップにアートチックな歪んだ細い溝が付いていて、95円とは思えない高級感が感じられる。

ノック時のストロークはやや浅目。カチ、カチという音もさほど大きくはない。これくらいの方が安っぽくなくて自分は好きだ。

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では試し書きタイム。

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あー。

 

なるほどね。ぶっちゃけ、字は綺麗に見えないね。

 

綺麗に見えないっていうのは、インクの乾きや光沢云々の話じゃなくて、綺麗に字が書けないってこと。

 

ただ、このペンは昨日のサラサと違って、ボールペンらしさを感じる。

昨日は滲んでいた「。」も輪郭や中の穴がはっきり見える。

そしてインクの出は均等。

 

ただ、個人的な意見として、もう少し筆圧が要るボールペンが自分は好きだ。

このボールペンは、インクの出が本当に均等でしかも綺麗。だから筆圧が無くても綺麗に書けちゃう。

ただ、今回の太宰治の文章なんかを写し書きする時っていうのは、心も込めるから自然と筆圧も高くなる。本来強い筆圧なんか要らないペンに、筆圧をかけすぎるから、手や指に無用な疲れを感じる。そして自然に書くリズムが崩れ、字も乱れる。そんな感じかな。

 

思うにこのボールペンは、仕事の出先なんかで走り書きする時なんかに使うのであれば、ベストなんじゃないかと思う。

実際、このビクーニャで字を書いた後に普段愛用しているCROSSタウンゼントで字を書くと、ビクーニャよりやたら筆圧が必要なのを実感してしまう。

 

ただ、強い筆圧が必要=疲れる とは必ずしもならない。

 

何か難しいこと言ってる気もするが、要するにこのビクーニャは綺麗な字を書くのにCROSSタウンゼントの半分の筆圧も要らない。

でも、だからビクーニャの方が書きやすいとはならないかも知れない。これって好みだから。しかも、自分はCROSSタウンゼントの書き味を愛してるから。

ただ、色々主観で厳しい事書いたけど、こんなに均等に、しかも力を込めなくてもかすれ無く、また滲みも無い文字が書けるボールペンはちょっと他に無いかも知れない。

後にレビューする「ジェットストリーム(三菱)」と是非比較してみたい、そんなボールペン。

 

しかし日本の100円のボールペンってのはすごいね。

そしてたかだか(失礼)100円のボールペンを、HP上であれだけ丁寧に特徴を説明している、ぺんてる社もまた素晴らしい。

 

奥が深いね。ボールペンって。