さて、ジェットストリームである。
今更言うまでもなく、このボールペンの評価は軒並み高い。
WEB上でよく見かけるボールペン比較サイトでも常に評価は1位もしくは上位。
かくいう私も最初にこのボールペンに出会った時は、自分の中でのちょっとしたニュースとなった。
それ以来、仕事ではこのジェットストリームを常に胸ポケットに挿すようになった。
移動が多い仕事なので、勿論、何度かこのボールペンを無くした。
だがその度に同じジェットストリームを買った。
0.7、1.0と2本愛用している。
0.7が一番使いやすいが、1.0で書いた文字は、0.7より愛着がある。
これは写真など見ても分からない感覚。実際に自分で書いて見比べて見れば分かる。
太字(ボールド)とイタリック、どっちの文字に愛着を感じるかという感覚と似ているかも知れない。
特徴おさらい
ではパッケージの特徴からおさらいしよう。
●クセになる、なめらかな書き味
●超・低摩擦 ジェットストリームインク搭載
●筆記荷重、速度に関わらず、低い筆記抵抗でなめらかに書けます。
●濃く、はっきりとした描線を書くことができます。
●描線の乾燥性に優れています。
●インクの逆流を防止するツインボール機構を採用しています。
●インク直流を防止するスプリングチップを採用しています。
個人的に気になったのは、3つ目の「低い筆記抵抗でなめらかに書けます」という表記。
昨日試した「スーパーイージー」の書き味の感想を一言で表すと、「滑る」
というか、「滑り過ぎる」
「ビクーニャ」、「サラサ」の感想も同じ。どっちもサラサラ、滑る。
で、3日目の「パワータンク」はというと寧ろその真逆の特性をアピールしていて、売りは、
「スパイクボールが紙をがっちりグリップ。ボールが滑らず筆記できます」
滑る派? 滑らない派?
果たしてボールペンは、滑る方がいいのか? 滑らない方がいいのか。
サラサラ気持ち良く書きたいなら、滑る方がいいのではないか? というか、それしかないのではないか?
でも正直、スーパーイージーのそれは、自分の感覚からしたら明らかに滑り過ぎる。ビクーニャも一緒。
じゃあジェットストリームは?
試し書きをすると、意外な答えがそこにあった。
思ってたよりも滑らない
これが今回の一番の発見。
「ビクーニャ」、「サラサ」、「スーパーイージー」と書き比べてみるとそれがよく分かる。
実はジェットストリームの書き味は、上の3本のボールペンより滑らかさでは下なのだ。
だが、それでも感じる十分な滑らかさ。
これがジェットストリーム。
思うに、ビクーニャもスーパーイージーも、「滑らかさ」に拘り過ぎ。
同じ三菱製、パワータンクの特徴の一つにあった、「紙をがっちりグリップして、滑らない」という長所、これもボールペンの欠かせない大事な要素ではないのかと。
正直、目隠しをしてジェットストリームとビクーニャ、2本のボールペンを与えられても、書き出しでどっちがどっちなのか、すぐ当てられる自信がある。
そのくらい滑らかさの違いがある。
じゃあどっちがいいのか。
個人的には断然ジェットストリーム。
そもそも値段が違う。(ジェットストリーム 150円、ビクーニャ 100円)
ボールペンの「書きやすさ」とは何なのか。
その答えについて、改めて考えさせられるレビューだった。