退職祝いに、お世話になった上司から万年筆を貰った。
正直、自分は結構なボールペンフェチだが、万年筆にはこれまで全く手を出してこなかった。
理由は色々あるが、まず第一に「面倒くさそう」っていうのがある。
第二に、「文字が滲みそう」
第三に、「高そう」
第四に、「オヤジくさそう」
とまあ、使いもしないでイメージだけでネガティブなことばかり言うのも何なんで、さっそく使い勝手と感想を書いていきたいと思う。せっかく貰ったものだしね。
貰ったのはこれ。
PLATINUM #3776
市価1万円くらい?
正直、ボールペンのブランドなら大概のものは知ってるけど、万年筆のブランドっていうのはイマイチピンと来ない。
普通に思いつくのはモンブランとペリカンだが、両方とも目の玉が飛び出るくらい高いイメージしかない。だがホームページを見る限りPLATINUMも結構老舗ブランドらしい。
http://www.platinum-pen.co.jp/
ただ、申し訳ないけどこのHPの作りは頂けないね。
ぶっちゃけ、ニュースリリースなんかをTopに持ってくるくらいなら、PLATINUMがどんなメーカーなのか、国産なのか外国産なのか、どんなコンセプトでどんな客層に支持されてるのか、その辺りをTopページに明記して欲しいんだよね。
「Facebook始めました」とかもそんなことわざわざ一面に持ってくることか?と。
そういう所はちょっと残念。
ただ、ページを読み進めると純国産メーカーらしいね。名前だけ見ると海外メーカーっぽいけど。
で、結構な歴史もあるようだ。
で、モノはこんな感じ。
何か、オシャレなのか機能的なのかはともかく、第一印象として写真を見ても分かるように、ちょっとホコリが目立つね。新品なのに。
ボディが半透明だからなんだろうか。それとも、素材?
でも綺麗っちゃ綺麗。嫌いじゃない。こういうデザイン。
で、付属のカートリッジインクを装着。
結構カチッとするまでグリグリ回しながら強めに押し込まないといけない。
何せ万年筆にカートリッジインクを装着するのも初めてだったんで、ちょっと不安になりながらやった。
装着後の写真。キャップを取ると思ったよりも短いなという印象。
何か、子供用のペンみたい。万年筆ってみんなこんな感じなのかな?
で、さっそく書いてみる・・・が、書けん!
何で?何か、万年筆って書く時、先っちょの部分がパカッと割れてインクが出るイメージだったんだけど、そもそもいくらペン先に力入れても先っちょは割れない。
それ以前にインクが出て来ない。
ただ紙がこすられて削れるだけ。何でだろ。
原因判明。どうも、カートリッジを装着したら少し振らないといけないみたい。
よく振ったらそのうちインクが出てくるようになった。
で、書いてみた。
まず、書き味の感想。
思った以上にとっつきやすいと言うか、ボールペンというか、サインペンに近い書き味というか、万年筆で書いてるぞ的な感覚はあまりないね。
だから、字画とかしっかり止め跳ねしなくても、割にサラサラ書けちゃう。
ただ、文字はやはりというか、相当太い。
下の方に書いたのは、以前ボールペンレビューで使用した、どっちかって言うとサインペンに近い書き味のボールペン「Juice」で書いた文字。
Juiceはボールペンにしちゃ文字が太くて滲みがちだけど、PLATINUMはそれ以上に太くて滲むね。やっぱり。
結果、色々試し書きしたけど、どうも筆圧の加減で線を細くするとか、そういう事もできないっぽい。これが万年筆なんだろうか。いや・・・何か違う気がする。
予想だけど、この万年筆は多分昔ながらの万年筆とは違う気がするんだ。
本当に何となくだけど。
感想としては、はっきり言って仕事のメモ書きには使えないなと。当たり前かも知れないが。
ただ、サラサラ書けるんで、家で書斎に閉じこもって創作活動なんかする時はいいんだろうなと。
で、更に書いてて思ったんだけど、
書いてる時の音?
シャリ、シャリっていう音。
あの音が何か、心地よいんだよね。
あの音はちょっと書き進める時に結構大事かもと、そんな事を思った。
何れにせよ、これで我が家に新たなライティングツールが加わったわけで、
色んなペンで色んな書き味をこれからも試していきたいなと。
高級なペンがデスクにあると、本当に想像力も創作意欲も随分と違ってくる。
また新たな発見があれば随時レビューしていきたい。