「今日は仕事でヘトヘトだから、夕飯はコンビニでいいか」なんて思ってフラフラコンビニへ入る。

適当にもう、チキンカツ弁当とカップ麺、あとおにぎりなんかをカゴに入れる。

ああそうだ、ピルクルも買おう、なんて。

 

で、レジへカゴを差し出す。

レジのお姉さんが、ピッ、ピッ、なんて言いながら品物をレジに通す。

で、いつもの質問が来るわけだ。

 

「お弁当、温めますかぁ?」

 

「あ、はい、お願いします」

 

・・・自分の事とは言えいつも思うんだけど、この「あ、」って何なんだよと。

いつもコンビニ行く度に自分を自戒する。

 

そもそも、「あ、」っていう言葉は予想外の事が起きた時に咄嗟に出る言葉。

でもコンビニで弁当買う以上、「温めますか?」と聞かれるのはもはや決定事項。

 

一体何年コンビニ通ってんだと。コンビニ初心者かと。

 

だったらこの「あ、」はあり得ない。それは「私は何も考えてません」と言っているのと同義。

これをもうやめようと思った。

でも、ただやめようと思ってもどうせ同じことを繰り返すだけ。

そこでまず、コンビニで店員からよく聞かれるリストを作成してみる。

 

・「お弁当温めますか?」

・「ストローはお付けしますか?」

・「お箸は何膳お付けしますか?」

・「ポイントカードはお持ちですか?」

・「袋にお入れしますか?」

・「雑誌と食品、別々にお入れしますか?」

・「揚げたての唐揚げいかがですか?」

 

まあ大体こんな所だろう。

つまり最低限上記の質問を念頭に置いてレジに向かえばいいわけだ。

大体、ボーっとして何も考えずにレジ行って金払って帰るようなことしてるから、帰ってから、

「あ、ストロー入ってない!」とか言う羽目になる。

想定される質問を頭に入れておけば、店員がストロー入れ忘れた場合でも逆にこちらから指摘できる。

 

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こういうトレーニングを日頃からする事は決して無駄な事ではないと思っている。

これを続けていると常に周囲を見て、想定される問い掛けや会話に、即時に対応できるようになる。

TVのトーク番組なんかで、切り返しの上手い芸能人を見ると「ああ、この人頭の回転速いなあ」と単純に思ってしまいがちだが、よくよく見るとそうではないことが分かる。

 

切り返しの速い人というのは、どんな振りがいつ自分に来るのかを、いくつかのパターンを描いて常に頭の中で準備できている。

 

それが出来てない人は突然司会者から話を振られても、何も気の効いた返しができない。

個人的にそう思っている。

だから、このトレーニングは無駄じゃない。

というより、非常に有効なトレーニングだと思っている。

是非皆さんもお試し頂けたらと思う。

 

ただ、このトレーニングを始めてから1度だけ、予想外の事を店員に言われて思わず「あ、」と言ってしまった事があった。

それは、グリコの「マイルドカフェオーレ」という紙パックの飲み物を買った時の事。

この商品、安いし、ストローが紙パックに付いてくるんで個人的にすごい気に入って、割にしょっちゅうコンビニで購入する商品。

で、その日はこれだけ買って帰るつもりで、レジに持って行った。

 

「ストロー、お付けしますか?」

 

「え、あ・・・!いや、いいです・・・」

 

まさかストロー付きのコーヒーに「ストロー付けるか?」なんて聞かれるなんて想像してなかったので、思わず情けないリアクションしてしまった。

するとその後すぐに店員もストロー付きの商品だと気付いたらしく、お互い気まずい思いしてしまったという・・・こういう事もある。

 

まだまだ予測トレーニングが足りないなと、ちょっと反省したある日の夜だった。