曇りの日は雨の日より憂鬱なんてよく言ったもので、
万年片頭痛持ちの自分にとって、重苦しい雲に覆われた曇りの日ほど気が重い日もない。
もう、地球上の重力がいっぺんに頭上に落ちてくる感じ。
分かる人には分かる、そして分からない人には分からない、この辛さ。
頭痛薬のストックが無い時はもはや喋ることすら困難。
そう言えばうつ病と日照時間は密接に関係しているらしい。
そんな、どんよりした鬱になりそうな日に、なぜか根岸森林公園へ。
午前中はそこそこ日差しも見せていたため、何とかなるかもしれないという淡い期待は脆くも打ち砕かれる。
どんよりと重い雲。そして小雨もパラパラ。
ああ、ダメだ。鬱になる。
もう、こんな日は思い切って逆に鬱な写真を撮ってみることにした。
もう、見るからに鬱だね。
せっかくの桜もどことなく鬱。
散歩している人や犬の表情まで鬱に見える。
米軍基地の立ち入り禁止ゲート。
長閑な公園に米軍基地ゲート。これだけでもう鬱だね。
もう、あまりに鬱なんでセピア調にしてみた。
歴史ある根岸競馬場の手前に、無邪気なバスケットゴール。
何て鬱なマッチングだろうか。
同じく、なぜこの重厚な建物の手前に滑り台を置くのか。
横浜市のこのセンスの無さにはあきれる。ますます鬱だ。
いっそ、ハリー・ポッター調にアレンジしてみる。
何だかちょっと心が落ち着いてきた。
悪魔が降臨してきそうな雲。
長閑な公園がまるで地球最後の日みたいになってしまった。
風も強くなり、雨もポツポツと振り出したのでこの辺りで退散。
せっかくの根岸競馬場跡、もっと素直な気持ちで楽しみたかった所だが、これはこれでいい記念になったので良しとする。
晴れた日にはどんな表情を見せてくれるのだろうか。
それもまた次の楽しみに取っておくとしよう。