スターバックスが嫌いだ。
誤解のないように言っておくと、ドトールもタリーズも別に好きじゃない。
要するにこれらの店舗の区別がよくつかない。
現在のスターバックス・スタイルの生みの親、ハワード・シュルツCEOはこう言う。
「我々が提供するのはコーヒーではない。くつろげる第三の空間、サードプレイスだ」
だが個人的感想を言わせてもらうと、
スターバックスでくつろげたことなど一度もない。
だから、ハワード・シュルツさんが言いたいことも俺には未だによく分からない。
私のスターバックスの印象は次の通り。
1.いつも人で一杯
2.テーブルとテーブルの間が狭く、落ち着かない
3.店員の笑顔が嘘臭い
4.店で飲むのに紙コップ
5.喫煙席がない(まあこれは仕方ないとして)
いつも人で一杯
スタバで一番面倒なのが席探し。
込んでる店内でコーヒーを持って席を探すストレスったらない。
都心部や土日の観光地なんかのスタバは特にすごい。
もう、席は人で一杯。並んでる人すらいる。
そういう光景を見ていつも思うことがある。
「みんな、何のためにコーヒー飲むの?」と。
一息ついて、ホッとしたいから喫茶店に入るんじゃないの?と。
俺にはその辺の彼らの心理が全く理解できない。
自販機で缶コーヒー買ってそのへんの公園で飲んだ方がまだくつろげる。
テーブルとテーブルの間が狭く、落ち着かない
誰かが、「ドトールに比べればゆとりある方だよ」とか言う。
だが俺に言わせれば、どっちも一緒。
そもそもスタバに限ったことじゃないが、なぜどの店舗も、テーブルを全て同じ並びに整然と配置するのか。
ソファがあるって言ったって、ソファなんかいつも長居してる客に占領されてるじゃないの。
そもそもゆとりあるソファ席とせせこましいテーブル席、どっちがスタバのポリシーなのかと。
客が少なくて運が良ければソファ席に座れますと言うんじゃ、一貫したサービスとは言えないね。そして、一貫したサービスを提供できない店にまた行きたいと思うものだろうか。
いっそ全部をソファ席にしたらどうか?
どうもスタバが考えるサービスが見えない。
店員の笑顔が嘘臭い
個人的にマニュアル化された全てのものが嫌いだ。
マニュアル化こそ全ての店舗で同じクオリティを出せる、人類が生み出した最高のシステム。それはわかる。理屈ではわかる。
だが、笑顔やいらっしゃいませこんにちはみたいな言葉までマニュアル化されると、どうも萎える。
ああ、この店員すごく感じ良くて親切だけど、マニュアルでやってるんだ。
そう感じた時の空しさったら、ない。
必要以上の笑顔は要らない。普通でいい。
ただ、スタバの接客がマニュアル化されたものなのかは正直分からない。違うかも知れない。
ただ思うのは、笑顔って一口に簡単に言うけど、難しいもんだなと。
後、よくTVでスタバの(素晴らしい)スタッフ教育について取材なんかやってて、
その中で、”お客さんに何ができるかを店員が自発的に考える”という教育を行っているみたいなことを言ってるけど、
店員がお客さんのためにできることっていうのは、コーヒーをテーブルまで運んだり、席まで誘導したり、お水が無くなりかけてたら気付いてサッと注いだり、そういうこと。
そういうサービスを何一つやってないくせに、”お客さんのために何ができるかを自発的に考える”も何もないもんだ。
正直、スタバの店員よりも時給850円のファミレスの店員の方がよっぽどお客さんのこと考えた仕事してるぞと。
店員がお客さんのために何ができるのかを本当に真剣に考える気があるのなら、まずはそのシステム自体を考え直せと。スタバは少し自分達の思想に酔い過ぎだ。
少なくともセルフスタイルの店で店員に期待するサービスなど、個人的には何一つ無い。
せいぜい、お釣り渡す時に手の平に硬貨をドスンと落としてくるような失礼な事さえしてくれなければ、それでいい。(そういう店員が最近本当に多い。どっかでマニュアル化でもされてんのかね。お釣りはお客さんの手の上にドスンと落とす、みたいな)
店で飲むのに紙コップ
ある本によると、スタバが陶器のカップを使わないのは、陶器だとカチャカチャ音が店内に響いて雰囲気を損ねるから、だそうだ。
んなわけあるか!と
それは屁理屈というものだ。
子供はすぐカップを落として割るからプラスチック製にしておこう的な発想だ。
少なくともコーヒーについて本当に真剣に考えている会社なら、コーヒーは陶器のカップで飲むのと紙コップで飲むのとどっちがベストなのかという考えがまず出てこないとおかしいだろう。
何が悲しくて喫茶店で紙コップ入りのコーヒーを飲まないといけないのか。
店の雰囲気など店側がいくら気を遣って努力しようと、一人の下品で配慮の無い客によって簡単にぶち壊される。
結局
スタバに行くといつも「スタバの思想など全て理想論だな」と感じてしまう。
よく、スタバを例えて、”宗教じみてる”と言う人がいるが、言いたいことはよく分かる。
これがうちのスタイルです。
このスタイルに賛同してくれるなら、スタバに来てくださいと。
ただ、その考え方は悪くないと思う。
現に、賛同している人が沢山いるからスタバはあれだけいつも繁盛しているわけで。
客のニーズに応えるだけの店っていうのも、もうやっていくのは難しい時代なのかもね。
スタバの創り出したシステムが、新たな客のニーズを引き出した。そう考えるとスタバのやり方は革新的と言えるのかも知れない。
ただ、俺はスタバが嫌い。
あの店、あの環境でくつろげと言われても自分には不可能だから。
スタバ並みにくつろげない店なら、俺の思い出の中にはサードプレイスどころか、ミリオンプレイスほどある。
僕も嫌い
高すぎる上に甘すぎる
かといってブラックも美味くはない
ついでにHPが見づらいしセンスない
774さん、コメントありがとうございます。
HP、確かに見づらいですよね。
しかもコーヒー豆の「論理的な調達」って、ちょっと何言ってるのか分からない。
まあ、でもきっといいんでしょう。
分かって欲しいなんてきっとスタバ側も思ってないでしょうから。
小難しいこと言っていればそれでいいのでしょう。
スタバファンはそれだけで余計支持してくれますからね。
日本もナメられたもんです。
とにかくコーヒーがまずい。スタバにいる自分によってる中身のない人間が行くところ。
高い。まずい。客層も悪い。なんでいつも混んでいるのか全く理解できない。
51さん、コメントありがとうございます。
確かに、なぜいつもあんなに混んでるんでしょうね。
あのガラス張りの混雑した空間でコーヒーを飲んでくつろげると思う感覚が、私にもさっぱり理解できません。
TSUTAYAと融合したBOOK&cafeというスタイルも、ちょっと私には理解できない感覚です。
新しいライフスタイルと言われても、少なくともcafe利用者がコーヒーを飲みながらじっくりただ読みした本を買おうと思うのか、
本の購入者の視点で考えれば分かることだと思うんですけどね。
考え方がいかにも西洋的な合理思考なんですね。
いずれにしてもスタバの存在が日本のカフェを大きく変えてしまいましたね。
個人的には残念でなりません。
あなたはそもそもサードプレイスの意味を履き違えているようですね。また、スターバックスにもマグカップはあります。
わたしも嫌な思いをしたことはあります。
あなたのニーズに合わないのであれば利用しなければいいだけではないでしょうか。
カナさん、コメントありがとうございます。
サードプレイスという言葉は文中通り、ハワード・シュルツCEOの「自宅でも職場でもない、くつろげる第三の空間=サードプレイス」という言葉を引用して解釈しました。
私自身サードプレイスという言葉は日常生活の中で全く使わないし、本来の使い方や用途など詳しく知っているわけではないので、もしかしたらあなたの指摘通り、履き違えている所はあるのかも知れませんね。
また、スタバは私のニーズに合わないので、日頃より敢えて自分から休憩時にスタバを利用することは当然ながら、ございません。
分かるところもあるけど笑顔嘘くさいとか主観的評価や席誘導までは喫茶店の小さいコーヒー一杯800円〜とかでない限りややわがままかなと。
あと紙コップの理由は完全にガセですね。出さない理由は店舗のルールによるかもしれませんが、行くと必ずマグで出すか聞いてくれます。中には店内でも紙じゃないと嫌って人もいるみたいですし。
でもまあ自分もスタバは他店が近くにない時のみ利用で、基本あまり行きたくありませんw
10年以上前はとてもいい店だったんですがね。
くおさん、返信ありがとうございます。
そうですね。私のスタバ評はただの好みの問題ですね。
実際、スタバの「ここがいい」と思ってスタバのファンになり、熱心に利用している人もまた沢山いるでしょうから。
チェーン店である以上、どんな理想を掲げても全ての店でその理想を貫徹できるかと言えば無理な話ですし。
私の場合はひねくれているので、マニュアル化された笑顔の「いらっしゃいませ」よりも、客とすれ違う時何も言わないのも気まずいので仕方なく言う「いらっしゃいませ」の方がまだ人間らしくていい、なんて思ったりもします。
決して高度な接客を望んでるわけでもないんですよ。多分。
とまあ色々言ってますけど、ぶっちゃけ私が一番利用するカフェは、実は人気の無い公園だったりします(苦笑)
一番落ち着けてくつろげる場所なんて、案外そんなもんかも知れませんね。
今日無料券を貰ったので、タリーズでココアを飲みましたが、居心地が悪くてさっさと店を出ました。
店員も客も、自分に酔ってる感じがして近くにいるだけでイライラします。
今後は無料券があったとしても、二度と行きたくないですね。
面白い記事ありがとうございました。
みくさん、返信ありがとうございます。
居心地、悪いですよね。そう思わない人も勿論沢山居るんでしょうけど。
あの、外から見られ放題の妙なカウンター席と、隣と異常に距離が近いテーブル席。意味が分かりません。
知らない人からしたらスタバを見て、「この店はよほど味に自信がある店なのか?」と勘違いしてしまう事でしょう。
アップルにしてもそうですが、どうもこれらの外資系企業は根本的な所で日本の事がよく分かっていないようです。白人には無理なのかも知れません。
後、これはスタバやタリーズ等全体に言える事ですが、席を確保できない内にレジ前に並ばせるというシステムがそもそもおかしいですね。二人以上で来店すればまだ他の人に席をキープさせてレジに並ぶなんてこともできますが、一人だとそれすらできない。
レジに並びながら座りたかった席がどんどん無くなっていくのを見る。もう恐怖でしかありません。
コンビニももう24時間営業がデフォルトじゃなくなってきてるんだから、こんな悪しきシステムのカフェスタイルはもうやめませんか?と。
なんか返信ですごい愚痴ってしまってすいません(笑)
かなり前の記事で今更ですが、乗っかりたくなったのでコメントします。
他の方のコメントにあった、
自分に酔っててイライラする…って
推測でイライラされてもねえ、って感じですけどね(笑)
私はスタバに行く人のことは別に好きなら行けばいいと思ってます。流行りにのっからない自分!みたいに斜に構えている方がよほど自己陶酔な気がします。
まあ、これも推測の粋に過ぎませんが。
ただ、私個人としてはスタバは行きません。同じチェーン系のカフェならドトールが好きです。
スタバは高いのもそうだけど、居るとなんかむず痒くなってくるんですよね。
スタバ=インスタグラムっていう安置なイメージがあるからかな…
kspさん、コメントありがとうございます。
いえいえ、結構前の記事に未だに反応してくれる人がいて、嬉しく思います。
と言うか、私も含めてスタバ自体も、あれから随分と変わったのかな、とも思いますね。
先月のビジネスジャーナル誌では「スタバの顧客満足度、圏外に」という記事が乗ったりして。
でもあの記事は「スタバのコーヒーは味の割に高い。それに消費者は気付き始めた」といった論調でした。
まあそれもそうなんだけど、私なんかがスタバが嫌いな理由は、そうじゃないんだよなぁ、なんて思ったり。
まあブランドっていうのはあくまでイメージなので、それぞれの人がスタバに抱く(身勝手な)イメージも、あながち馬鹿には出来ないんじゃないかとも思ったりします。
でもkspさんの言う、スタバ=インスタというのも分かりますよ。
「スタバ○○店から今日のブログをお届けしました」なんて書くと何か格好いいし、ハイセンス(死語)な感じしますからね。
何れにせよ、確かに私はスタバ嫌いですが、あまり凋落して欲しくもないとどこかで思ってるのかも知れません。