引っ越し手続きなどでNTTの116に問い合わせをすると、先ず窓口オペレーターにお客様IDを聞かれる。
お客様IDとは、NTTフレッツ回線契約をした時にNTTから郵送で送られてくるA4型の書類に書かれてある契約番号のことだ。
光回線契約の場合、通常は、
CAF + 数字10桁
もしくは、
COP + 数字8桁
のどちらかの様式となっている。
CAFとCOPの違いは、契約が光ネクストになってるかBフレッツになってるかの違いで、当然ながらネクストの方が性能は上。
ネクストっていう名前からしてそんな感じだ。
まあ、そのネクストが何なのかとか、Bフレッツと比べてどれだけ性能が上なのかとか、そういう事は置いといて、
問題なのはこの、お客様ID。
何せNTTではこのお客様IDが無いと、一切の案内をしてくれない。
以下はNTTに引っ越し手続きをした時のやりとり。
私「すいません、引っ越しすることになったので、手続きをお願いします」
NTTオペレーター「わかりました。では契約状況の確認を取るので、お客様IDをお願いします」
私「えっと、ちょっと今手元に無いんですが」
NTTオペレーター「大変申し訳ございませんが、それではご案内ができかねてしまいます」
私「ええと、名前とか住所、生年月日で契約の確認はできませんかね?」
NTTオペレーター「申し訳ございません。できかねてしまいます」
私「それはどういった理由から?」
NTTオペレーター「個人情報保護の関係で、お客様IDを仰って頂けないお客様の案内はできかねてしまいます」
私「では、そのお客様IDが書かれた用紙を無くしてしまった場合はどうしたらいいのでしょう?」
NTTオペレーター「その場合はお客様のご契約住所に再送させて頂きます」
私「送付先の住所はどうやって確認するんでしょう?」
NTTオペレーター「お客様に今ここで口頭で仰って貰います」
私「え、お客様IDが分からない人からの電話でも、住所さえ言えば書類は送ってくれるんですか?」
NTTオペレーター「勿論、住所だけでなく、ご契約者名や生年月日等の確認もいたします」
私「ですからそれで契約者本人かどうかの確認はできないのですか?」
NTTオペレーター「お客様IDを仰っていただかないと一切の契約に関する手続きはできかねてしまいます」
私「・・・分かりました。では、再送手続きをお願いします」
とまあ、要するに個人情報保護のため、NTT116では電話してきた客にお客様IDを言ってもらわないと何も案内が始められないらしい。
逆にこのお客様IDさえ言えれば、別に電話してきた人が契約者本人じゃなくても家族であれば各種手続きが可能らしい。
それじゃあ余計、そのお客様IDを手に入れた人が本人になりすまして悪用しやすい環境を作ってるだけの気がするけどな。
守りたいのは本当にお客様の個人情報?
まあ、こういう所が元お役所NTTなんだろうけど。何だかなぁ。
これがお客様志向のサービス?
全然違うだろうにね。