横浜市の磯子方面から新横浜方面までを結ぶ環状二号線。
この街道のとある一帯にラーメン屋がひしめき合うラーメン激戦地帯がある。
いわゆる、環二ラーメン街道である。
エリアで言うと、地下鉄上永谷駅を過ぎた辺りから東戸塚方面のヤマダ電機本店が見えて来る辺りまで。
この距離にして約1.5キロ程度のエリアの中に、実に10件近いラーメン屋が軒を連ねている。
しかもその顔ぶれは家系ラーメンの老舗本牧家、それに環二家、さらにはあの池袋大勝軒の血を引く神勝軒など実に蒼々たる面子だ。
正直どの店もレベルが高く、どの店にしようか悩んでしまうという人も多いと思う。
だが私は敢えて言いたい。
環二ラーメン街道最強のラーメン屋は、藤山屋であると。
かく言う私もこのラーメン街道、家から割に近いという事もあって結構な頻度で利用する。
正直言って最初の頃は「今日はどのラーメン屋にしようか」なんて悩んで決めたりしていたんだけど、今ではその迷いが全く無くなり、もう環二ラーメン街道へ行くと自然に体が藤山屋へ勝手に向かうようになった。
もう今ではラーメン街道=藤山屋である。
では藤山屋の何がそんなにいいのか。
藤山屋の特徴
1.店の入り口の自動ドアが、ボタンを押しても結構な確率で開かない
2.店員は中国人
3.外観からは考えられないほど広い店内
4.しかもカウンターを除く座席は全て喫茶店ばりのソファ
5.薄暗く、落ち着く店内
6.異常とも思えるメニュー量
そして極め付けは、
7.圧倒的なコストパフォーマンス
1.店の入り口の自動ドアが、ボタンを押しても結構な確率で開かない
決してこれは店の悪口ではないが、結構藤山屋に通いつめている自分の場合、この店に入る時の自動ドアがすんなり開く確率は凡そ50%(笑)
これはもう、特徴というか愛嬌である。
とにかく色んな所でガタが来ている店内。
しかし、それがなぜか無性に昭和チックで落ち着く。
いいじゃないの、そんなの。気にしない、気にしない。
2.店員は中国人
これは別に全く気にならない。ただ、事実としてそうだから書いただけ。
オーダーを聞きにくる中国人のおばちゃんはオペレーションもしっかりしており、聞き取りも全く問題無し。
ちなみに、一人で来店して、カウンター席が空いてるのにソファ席に座ろうとすると、カウンターの奥から「カウンター座ってね!」という威勢のいい中国人の兄ちゃんの声が飛ぶ。
3.外観からは考えられないほど広い店内
はっきり言って、これは初めて藤山屋に入った時に結構な衝撃だった。
どう見ても汚くて狭いイメージしかない(失礼)店の外観と、中の喫茶店ばりに広い店内のギャップが凄い。
ラーメン屋というより、ファミレスに来た感じ。
これなら家族連れでも存分に食事を楽しめる。いいね。
4.しかもカウンターを除く座席は全て喫茶店ばりのソファ
それだけではなく、どの席も(カウンター以外)テーブル間隔が広く、充分なスペースが取られてあり、せせこましさが皆無。
これは結構大事なポイント。
いくら美味いラーメンでもギチギチのカウンターで食べたら美味しさも半減だからね。
藤山屋の店内のこのゆとりあるスペースは査定+1。
但し一番奥のテーブル席は、テーブルが高すぎて気持ち良く飯が食えない。
逆に居心地は最高なんだが。
6.異常とも思えるメニュー量+
7.圧倒的なコストパフォーマンス
例えば、麺類だけでこれだけの種類がある。
ラーメン 380円
塩ラーメン 480円
のりラーメン 480円
ネギラーメン 500円
ネギみそラーメン 550円
サンマ―メン 550円
タンメン 550円
みそラーメン 550円
ワンタンメン 550円
肉ラーメン(バラ肉薄切り入り)600円
広東メン 650円
天津メン 650円
チャーシューメン 650円
ネギチャーシューメン 650円
ネギみそチャーシューメン 700円
排骨ラーメン(豚ロース入り)750円
ワンタン 380円
にんにくワンタン 480円
しかも、麺類はどれを頼んでも+200円で半チャーハンセットにできる。
つまり、ラーメン380円+200=580円でラーメン+半チャーハンセットが食べれる。
しかも、藤山屋の半チャーハンの量は普通の店の半チャーハンの倍くらいある。
勿論、肝心の味も及第点以上。
このコストパフォーマンスでラーメン+半チャーハンセットを提供してくれる中華料理屋は、本家横浜中華街を探しても稀だ。
はっきり言って、ちょっと感動すら覚える。
次は炒め物メニュー。これがまた麺類メニュー以上に豊富。
野菜炒め 380円
四川麻婆豆腐 380円
ユウリンジー 480円
レバ焼き炒め 500円
ニラレバ炒め 500円肉野菜炒め 500円
肉ニラ炒め 500円
トマト玉子炒め 550円
ニラ玉子炒め 550円
かに玉 600円
玉子ときくらげ炒め 600円
焼肉単品(キャベツ千切り付き) 600円
青椒肉絲(ピーマンと豚肉細切りの炒め)600円
スブタ 600円
マーボーナス 600円
なすみそ炒め 600円
生姜焼き 650円
ホイコーロー(回鍋肉) 650円
黒酢スブタ 650円
炒め物メニューは全て単品だが、+100円で定食(ごはん、スープ付き)にできる。
つまり、ニラレバ炒めなら500円+100円=600円でニラレバ炒め定食となる。
ただ、炒め物メニューを頼む場合、結構個人的にハズレと感じたメニューもあるので注意されたし。
ちなみに、
ホイコーローやニラ玉子炒めなんかは個人的にはハズレ。
特に、ニラ玉子炒めは素直にニラレバ炒めにしておけば良かったと後悔する事必至。
こんな風に、藤山屋のメニューは全部が全部当たりなわけじゃない。というか、ハズレが結構多いのも特徴(笑)
まあ、あれだけメニューがあれば当然かも知れないが。
逆に、ニラレバ炒めの味とボリュームは結構な事件。定食で外したくないなら迷わずこれかと。
続いてご飯、丼ものメニュー
麻婆丼 450円
中華丼 450円
からあげ定食 450円
天津丼 500円
焼肉丼 650円
スタミナ丼 650円
木くらげ玉子丼 650円
パイコーハン 650円
チャーハン 480円
タンタンチャーハン 550円
キムチチャーハン 550円
ザーサイチャーハン 550円
かにチャーハン 600円
あんかけチャーハン 650円
ロースチャーハン 700円
ここでのハズレは天津丼。はっきり言って、ケチャップの味しかしない。中華屋なのにケチャップの味って・・・という、まあ、こんなハズレをたまに引くのもご愛敬。
後、焼肉丼もハズレ。味が単一で肉も脂が多過ぎ。
ちなみにからあげ定食は文句無しに美味い。
これで450円は抜群のコストパフォーマンス。さすが看板メニューの一つと言える。
最後に、焼きそば類
あんかけやきそば 600円
やきそば 600円
しおやきそば 600円
ソースやきそば 600円
まあ、この辺は頼んだことないけど、どうなんだろうね。
因みにつけ麺類は概ねハズレ。頼むだけ無駄。
最後に
この店がすごい美味いと思って行くと、多分肩すかしを食らう事になると思う。
ラーメンだってぶっちゃけ、普通と言われれば普通。
ただ、何度かこの店に行って色んなメニューを頼むと、何故かこの店の、上に挙げたような魅了というか、特徴というか、そういうものにどうしようもなく惹かれて再訪してしまう事になる。
何と言ってもやはり他のラーメン屋では味わえない、圧倒的なコストパフォーマンス。
はっきり言って、この店で1000円出したら、多分死ぬ程腹が一杯になって動けなくなるのではないかと。
それ位良心的だし、料理に対する考え方が素晴らしい。
この店にはまた来たくなる要素がてんこ盛りなのである。
もしまだ藤山屋に行った事が無いのなら、是非行ってみて欲しい。
ただ、くれぐれもハズレメニューにはお気を付けて!
ちなみに、この店の駐車場はとても狭い。店の前には4台程車を停めれるが、前の人に下手な停め方をされると3台程度しか停められなかったりする。
因みに店の裏側にも専用駐車場があるので、満車でも諦めず裏手を確認してみましょう。
営業時間
AM11:00~AM5:00 年中無休