20160524_121913760

者の街、渋谷。JR原宿駅から徒歩1分。

2016年、日本の新年初詣参拝客数第1位にして、恐らく日本で最も有名であろうこの神社は、そんな綺羅びやかな若者の街のすぐ眼の前にある。

明治神宮である。

御祭神は明治天皇と昭憲皇太后。

戦前に作られたこの神社に、伊勢神宮や出雲大社のような歴史があるかと言われたら、無い。

天照大神のような神話で語り継がれるような祖神を祀っている由緒正しい神社かと言われると、それもまた違う。

神社は日本人にとってとても馴染みのある、身近な存在ではあるが、ことこの明治神宮の存在については、未だにしっくりと来ない気持ちを抱く日本人も多いようだ。

実は私もそんな一人。

2016 参拝客数ランキング

まず、新年の初詣参拝客ランキングを見てみよう。

1位 明治神宮    316万人

2位 成田山新勝寺  309万人

3位 川崎大師    307万人

4位 浅草寺     283万人



と続き、

明治神宮と並んで日本人なら誰もが知っている、あの伊勢神宮はというと、

伊勢神宮・内宮   27万人(圏外)

 

まあ、場所にもよろう。

日本最大の都市にして、世界でも指折りの大都会東京の一等地にある明治神宮と、

たかだか10万人足らずの人口しかない伊勢市を、初詣客数で比較してもそれこそ意味が無い。

 

最新のトリップ・アドバイザーによると、明治神宮はもはや外国人にとっても有名な観光地であり、またパワースポットとしても有名らしい。

最近は日本の若者なんかもパワースポット巡りで、この明治神宮を訪れる人が多いようだ。

まあ、パワースポットという言い回しは、何とも昔気質の日本人からしたら、違和感ありまくりなのだが・・・。

 

スポンサーリンク

なぜ明治神宮にしっくり来ないのか

それは、明治神宮の祭神が、明治天皇と昭憲皇太后という、比較的最近まで現存していた、「人」であるからのように思う。

要するに、今の時代の教育だと、天皇は日本国の象徴なのであって、神ではないのでは?

それに対し、伊勢神宮の祭神である天照大御神は日本の神話に登場する最高位の神として知られており、この二つの神社を比較すると、「ご利益はどうなのか」とか、「そもそも神の定義とは何なのか」といった素朴な疑問が湧いてくる。

 

でも、考えて見たら日本には八百万の神がおり、一口に神社と言っても、神話の神を祀った神社から、祖先を祀った神社まで数多くの神社がある。

普通の日本人なら散歩をしていて神社を見かけても、

「この神社の祭神は誰だろう」などと考える事もなく、静かにお参りして手を合わせて帰る人も多いことだろう。

結局

要するに、日本人というのは、いつの時代もそんな大らかで寛容な目で、ずっと神を見て来たのだろうと思う。

多分、現在明治神宮に新年の参拝をしにやってくる多くの若者達に、「どうして明治神宮を初詣に選んだの?」と聞いた所で、きちっとした回答など恐らく貰えまい。

でも、それでいいかなと思う。

寧ろ、日本の神社というのは、いつもそんな場所であって欲しいなと思う。

誰もが神社を見かけると、大らかな気持ちで、ただただ、

「安らかにお眠りください」

そして

「ご加護がありますように」

そこには他の国で見られるような、宗教を巡る醜くく悲しい争いもいがみ合いもない。

ただただ、大らかに、漠然とした祈りを捧げる場所。

神とは何なのか。

我々はこれからどうして生きていけばいいのだろうか。

上手く言えないけれど、せめてこれからも平和でありますように。

そんな事を、ただ漠然と考えながら。

 

それが日本の神社なのだろうなと。

それが日本人の考える、神様の姿なのだろうと。

私は散歩中に神社を見かける度に、そんなことを考えてしまうのだ。

20160524_122116070