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016 住みたい街ランキングで第3位の横浜。

横浜に住んだ事がまだ無い人が考える「住みたい街横浜」とは横浜のどの辺りの事なのかは分からない。

しかし、もしただ漠然と、「港町で素敵」だとか「東京よりは住みやすそう」などと考えているのだとしたら、それは違うと言っておきたい。

そこで実際に東京、横浜とどちらにも住んだ経験のある私が、横浜という街に住むとしたらどこが一番快適でお勧めなのかを書いてみたいと思う。

横浜を走る主要鉄道

まず、横浜には以下の主要な鉄道がある。

 

1.JR京浜東北・根岸線

2.東急東横線+横浜高速鉄道みなとみらい線

3.京浜急行線

4.横浜線

5.東海道線

6.相模鉄道本線(相鉄線)

 

この内、6の相鉄線を除く5路線は、何れも東京方面へ1本で出ることが可能だ。

6の相鉄線だけは東京方面に出るには一度横浜に出て乗り換えるか、もしくは海老名から小田急小田原線新宿行きに乗り換える必要がある。
つまりはっきり言ってしまうと、相鉄線沿線は不便だという事だ。
もっとも、「東京なんぞに用はない。俺は横浜に住みたいんだ」という考えの人なら別だが。

しかし普通に考えれば多くの人が住みたい街に横浜を選ぶ理由の一つとして、「東京が近い」というのがある筈だ。

であればやはり東京への出やすさという点は無視できない筈。
そうなると、6の相鉄線という選択肢は自然と無くなる。

では残った5路線の中で、もっとも快適で魅力のある街を選べばいいという事だ。

 

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所で、この5路線は全て東京方面に出れるが、一口に東京と言ってもその玄関口は沢山ある。

この5路線はそれぞれどこへ向かっているのかを一度確認してみよう。

 

1.JR京浜東北・根岸線

行き先:品川、新橋、東京、秋葉原、上野方面

 

2.東急東横線+横浜高速鉄道みなとみらい線

中目黒、代官山、渋谷方面

 

3.京浜急行線

品川、泉岳寺方面

 

4.横浜線

町田、八王子方面

 

5.東海道線

大崎、新宿方面

 

とまあ、同じ東京方面行きでも路線によって向かう方角はかなり異なる。

文句なしに便利なのはJR東京駅へ1本で行ける1の京浜東北・根岸線と、渋谷方面に同じく1本で行ける2の東横線+みなとみらい線だろう。

朝の通勤ラッシュ時の混雑具合

東京方面へ行けると言っても、朝の混雑具合はどうだろうか。

これは決して小さな事ではない筈だ。毎日働く人にとって通勤はそれこそ人生そのものと言ってもいい位重要なものだから。

私の経験上、4の横浜線と5の東海道線は、朝の通勤時の混雑具合はとてもじゃないが乗れたものじゃないというレベル。

はっきり言ってしまうと、横浜で暮らして東京方面への通勤を考えているのなら、この2路線沿いに住むのはありえない。よっぽどこの2路線沿いに住まないといけない特別な理由でもない限り、住むのはやめたほうがいい。それくらいの不快さだ。

というわけで、4の横浜線、5の東海道線が選択肢から消える。

残るは3つ。

 

1.JR京浜東北・根岸線

2.東急東横線+横浜高速鉄道みなとみらい線

3.京浜急行線

 

この3路線沿線で一番人気の沿線は東横線+みなとみらい線だ。

理由は、この3路線は全て東京方面へ出れるが、その運賃には大きな差がある。

1の京浜東北・根岸線で横浜駅から東京駅に出る場合の運賃は470円。

3の京浜急行線で東京駅に出る場合は、品川乗り換えで460円(290円+170円)

それに対し、2の東横線で横浜から渋谷へ出る際の運賃は270円。

方向が違うのだから運賃は比べられないと言うかも知れないが、実際に横浜駅から東京駅までの距離と、横浜駅から渋谷駅までの距離は、それぞれ

横浜駅→東京駅間28.8キロ

横浜駅→渋谷駅間24.2キロ

と、そんなに変わらない。

どう考えても割安なのは東横線の方だ。目的地が東京駅方面ではなく渋谷、新宿方面なら尚更だ。

それぞれの路線のデメリット

ではこの3路線のデメリットについて。

 

1.JR京浜東北・根岸線の場合

とにかく電車の遅延が多いのがこの京浜東北・根岸線の特徴。
はっきり言って、「わざと毎回やってんのか?」と勘ぐりたくなるくらいしょっちゅうくだらない理由で遅延する。
はっきり言ってこれは結構なストレス。

 

2.東急東横線+横浜高速鉄道みなとみらい線の場合

武蔵小杉を過ぎた辺りからの朝の通勤時の混雑ぶりは結構な破壊力。
余裕があれば普通に乗り換えたい所だが、その普通ですら混雑っぷりが半端ない。
もっとも、それでも我慢する区間が限られているため、横浜線や東海道線に比べたらまだマシだが。

 

3.京浜急行線

とにかくどこかで快特に乗り換えないとなかなか通過待ちで電車が先に進まない。
しかし朝の快特はバカ混みときている。
逆に言えば時間にゆとりがあるのなら、敢えて快特を使わずに座って目的地まで行ける電車とも言えるが。因みに京浜急行線は京浜東北・根岸線と違い、滅多な事では電車は遅延しない。だがそのせいでよく遅延する京浜東北・根岸線を利用する乗客が、朝のラッシュ時の遅延の際、行き場を失い京浜急行線に雪崩れ込んで来ることがよくある。全くいい迷惑だ。

 

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それぞれの路線のメリット

1.JR京浜東北・根岸線

とにかく東京駅まで1本で行けるメリットは大きい。
また、羽田空港や成田空港へもスムーズに乗り換えて行ける。
また、桜木町や関内、石川町と、横浜の主要な繁華街を通るというのも大きい。
たまに電車が遅延するのはネックだが、最も使いやすい路線であることは確か。

 

2.東急東横線+横浜高速鉄道みなとみらい線

とにかく渋谷へ格安で出れるというだけでも、この沿線を選択する価値はある。
また、代官山、中目黒、自由が丘を始め、みなとみらい、中華街といったそれぞれ東京、横浜の中でもとりわけ個性的な街を繋いでいるというのも大きい。
JRや京急線と比べるとオシャレ感がハンパない。ただ、みなとみらい線は少し運賃が高すぎるだろう。

 

3.京浜急行線

日の出町や黄金町等、綺羅びやかな街横浜の裏の顔とも言うべき街を通るのがこの京急線(と言ったら失礼か)
とにかく下町感の強いこの路線は、どの駅で降りても横浜ノスタルジーを味わえる。
特筆すべきは逗子、横須賀方面への行きやすさ。運賃もJRに比べて非常にリーズナブル。また、滅多な事では遅延したり止まったりしないアクシデントへの強さもこの京急の魅力。
沿線の家賃相場も上2つと比べると安め。
ただ、オシャレ感は皆無の路線。

結局どの路線がいいのか

個人的には東急東横+みなとみらい線を最もお勧めしたい。

中でも東白楽反町の2駅周辺をお勧めする。
理由は、渋谷へすぐ出れるという、東横線ならではのメリットと、JR東神奈川駅が徒歩で行こうと思えば行けるため、仮に東京駅方面に出たい場合もJR京浜東北線が使えるという所。

更にみなとみらいや中華街にもすぐ出れるため、東京へ出るだけではなく横浜という街の魅力自体も堪能できる。
しかし反町は若干家賃相場が高め。
家賃を抑えるなら狙い目は東白楽周辺ではないかと。

 

京浜急行は寧ろ逗子、横須賀方面をメインに楽しみたい人にお勧め。
お勧めの駅は杉田。杉田商店街があり買い物にも全く困らず、かつJR根岸線新杉田駅も使えるため、東京に出るのも不自由しない。
京急沿線は坂や車が入りづらい小道が多いので、住むなら近隣の下見は入念に行うのをお勧めする。

 

京浜東北・根岸線沿線は選んでおいて間違いはないという堅実な路線。
お勧めの駅は本郷台駅周辺。
いかにもな感じの何もない街だが、その分電車で一駅で大船駅、港南台駅という大きな街に出れる。住むならこれくらい閑静な場所で、かつ近隣の街が充実している所がいいだろう。
更にこの本郷台駅には優れた点がもう一つある。
それは、東京方面に出る際、お隣の大船駅が始発駅だという事だ。
つまり、この駅周辺に住めば、東京方面に出る際も朝座って通勤できる可能性が高いのである。地味だけどこういう点も大事。

 

と、ここまで書いて言うのも何だが、これはあくまで私の個人的な意見だ。
あくまで参考になりそうな所だけ参考にして貰えたら幸いである。

 

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