自慢するわけではないが、私は世間一般の男子の体型と比べると、細身でスリムで筋肉質な方だ。
だが、飯は人の倍近く食べる。
そのため、飲食店で外食する時は「大盛り」がデフォルトである。
と言うより、大盛りにできない店など最初から行かない。
そんな飲食店は大概、肝心の味付けなども女性志向であっさりめで、結果的に満足できないことが私の経験上多いからだ。
パスタ屋というのは本当に・・・
以前、こんなことがあった。
同伴の女性がどうしても今日はパスタが食べたいと言う。
私はぶっちゃけ、パスタがあまり得意ではない。
と言うのも、パスタは材料の構成でいくと、麺9、具1、もしくは麺8、具2という比率の食べ物だからだ。
これがどうもいけない。
仮に大盛りにしてもらえたとして、この比率が変わるわけではない。
それ所か、むしろ麺を増量したとしても具は増量しない店が多いため、大盛りにしたことにより寧ろこの麺と具の比率が更に大きくなってしまう。
結果的に何だか炭水化物だけを食べたような気になり、食べ終わった後の満足感がやってこないのである。
これは炒飯の場合も同様だ。
炒飯は個人的に好きなメニューではあるが、それはラーメンとセットで食べる場合の話である。
炒飯だけだと満足はできない。
その理由はパスタと全く同様で、ご飯9、具1、もしくはご飯8、具2という、偏った比率の食べ物だからだ。
だから炒飯専門店へ行くのも、未だに二の足を踏んでしまう。
きっと炒飯は美味いんだろう。それはもう、専門店という位だからね。
だが、頭の中で自分がその店で食事をしている姿をイメージしてみると、やはり最後は満足できずに店を出るという光景がどうしても想像されてしまい、結局行けないのである。
さて、「どうしてもパスタが食べたい」と言う女性に折れて妥協して行ったそのパスタ店、やはりメニューを見て「失敗したな・・・」と後悔する羽目になった。
大盛りが無いのである。
どのパスタにも一応、パンとサラダがセットで付いてくるのだが、ぶっちゃけパンとサラダを食ったから何だというのか。
それでこの、大雑把な味覚と胃袋しか持ちあわせていない私のこの腹が結果的に満たされるとでも言うのだろうか。
答えはNo!
であれば、であれば、ここは無理やりにでも大盛りにして貰うしかないのではないか。
「すいません、このパスタ、大盛りにできますか?」
と私は注文を取りにきた女性に聞いた。
女性の答えはNo!
だろうね! もう二度と来ないからねこんな店!
と私は心の中で「できません」と冷たく答えた女性とその店に悪態を付きつつ、仕方ないから戦時中の子供がやったみたいにパスタを口の中でじっくりと何度もよく噛みしめて、なるだけ満腹感が得られるようにとパスタを食べた。
まあ、全部のパスタ店がこうだとは言わない。
例えば五右衛門なんかだとちゃんとメンズセットとか大盛り(有料ではあるが)という選択肢をメニューに取り入れてある。
まあ、ぶっちゃけパスタ店なんて男性が女性に連れられて仕方なく来ることが多いんだから(偏見)、そんな不幸な男性のために大盛りメニューを用意しておくなんて当たり前だし、寧ろ大盛りがメニューに無い方がどうかしてるって話だ。
それって大盛り・・・?
というわけで、私はランチで今まで入ったことの無い飲食店に入る時は、店頭のメニュー表に「大盛り無料」と書いてあるお店しか入らない。
これはもう、絶対に、である。
じゃあ「大盛り無料」と謳ってさえいればいいのか。
これがどうもそうでもない。
これも最近の今時な小洒落た洋食店なんかに多いのだが、「大盛り無料」を謳っておきながら、出てきたご飯を見て「どこが大盛り・・・?」と首を傾げたくなる店もまた多いのである。
全く、何てことか!
これ、本当に大盛り? 普通盛りと間違えてるんじゃないの?
ってか、これで大盛りなら普通盛りはどんだけ少ないんだよ。
もう、そういうお店が本当に最近は多いんだよ・・・
大盛りの意味分かってる? 大盛りっていうのは、普通盛りにちょこっとご飯足したことを言うんじゃないんだよ。
因みに、下の写真は「味の牛たん喜助 東京駅八重洲北口店」の大盛りご飯(無料)
はっきり言って、個人的にはこれでも多いとは言えない。
ただ、これがデフォルトの大盛りご飯の量だということは、各飲食店店舗の方は是非とも認識して貰いたい。
これ以下の大盛りは、断じて大盛りではない!
私の場合、特に休日の日は日頃のストレスを解消するために、がっつりランチを食べたい派だ。
それが「大盛り無料」とデカデカと看板に謳っているからこそ店に入ったのに、大盛り所か普通盛り以下かと見紛うような中途半端なご飯を出された日には、せっかくの休日気分も全て台無しだ。
正直、飲食店の経営者もこの不況のご時世、コストを減らすために日々苦悩していることと思う。
だが、それでもやっぱり大盛りに対する認識についてだけは、今後もっとしっかりして欲しい。
何も無料で無制限にお代わりをさせろと言っているわけではない。
仮にも「大盛り」と名乗るのならば大盛りに相応しい量を提示しろと言っているだけだ。
そして、もしもコスト事情やその他の理由で、牛たん喜助程度の大盛りご飯すら出せないようなら、最初からご飯大盛り無料などと看板に書くべきではない。それはもう大盛りでも何でもないのだから。
こんなちょっとした認識違いで、食べ終わった満足感やそのお店に対する印象が変わってしまっては、やはりお店にとっても勿体無い話だろう。
いちいち大盛りにしないと飯も食えないような客なんぞ相手にしてられるか、と言うのならその意見に対して私は口を挟むつもりはない。
だったらハナッから大盛り無料と書かなければいいだけの話だ。
大盛り無料と書けば大食い野郎は期待する。
その期待を裏切ったら、どんなに味のいい、こだわった料理を出そうとも無意味なのだ。
味やサービスは良くても食後に残るのはただただ、裏切られた感だけなのだ。
勿体無いと思わないか?せっかく味にこだわっていい料理を提供しているにも拘らず、そんな理由で店に悪い印象を持つ客を作るのが。
だったら最初からそんな偽りの看板で大食い野郎をわざわざ呼び寄せる必要もあるまい。
大盛り無料の看板を外すだけでいい。
そうすれば、「ああ、この店は大食いの自分には縁のない飲食店だな」と向こうが勝手に判断して、その店を候補から外す。それだけの話だ。
できもしない「大盛り無料」を掲げて、大食い野郎を失望させるのに比べたら100倍マシというものだ。
それは住み分けの問題だ。
オシャレで上品な少食の客と質より量の大食い野郎、両方とも客として取り込もうなんて甘いんだよ。
二兎を追う者一兎も得ず!
大盛り無料を掲げるのならそれなりの店側の覚悟を示して欲しい。
覚悟が無いのなら安易に大盛り無料を掲げるんじゃない。
大盛りの世界とはそういうものだ。
私がお勧めする味、量、共に素晴らしい満足感を得られる店
最後に、こんな大食い野郎の私が横浜で安定して量に満足できる店を以下に紹介しておく。
どの店もハズレ無しの圧倒的なボリュームと、食後の満足を保証する。
勿論味もレベルは高い。
はっきり言ってこの店は高い。
ただ、この店のかつ丼(1310円)や天丼(1410円)は、普通の店とはボリュームと味のレベルが違う。
個人的には横浜最強の満足感と満腹感を得られる店。
一応、大盛りにもできるが、する必要性を感じない。
難点は、蕎麦と一緒に丼を注文すると2000円を超えてしまう事と、ランチタイムの容赦無い相席システム。
昼時を少し外して行くべし。
2.味奈登庵
http://www.minatoan.com/
驚愕の富士山盛り蕎麦が1000円以下で食べられる。
しかも富士山盛りはかつ丼や天丼セットにも適用可能。
コストパフォーマンスでは最強の蕎麦屋。角平と比べると一層それが引き立つ。
難点は店舗により味やサービスといったパフォーマンスにばらつきがある事。
お勧めは本牧店。というか、それ以外の店舗は全くお勧めしない。
理由は、行けば分かる。
3.池袋大勝軒(横浜西口店)
http://www.tai-sho-ken.com/top.html
はっきり言って、味は昔と比べると落ちてる気がする。
だが、それでもやはり安定して美味いし、量もライス無しで腹いっぱいになるという、貴重なラーメン屋。
横浜でまた行きたいと思うラーメン屋は、ここか魁力屋位か。
難点は落ち着いて食えない事。まあ人気店だから仕方ないか。
4.どん八
http://www.sanbo-center.co.jp/tenant/donhachi/index.html
ここはぶっちゃけ、味は平均点。だがカツカレーの量がすさまじい。
女性と行くのは多分無理だろう。
女性は大概、カレーが苦手だし、カツもそんなに得意じゃない。
だが1000円以下でこんなにワクワクしてカツカレーを食べれる店があるだろうか。
難点は閉店時間が13時前後と早すぎる事。
こういう所が何とも気まぐれ店舗っぽくてイラッとするんだが、だがあの満腹感を得られるのだから仕方ないか。
まあ今さら紹介する程の店でもないが、結局大盛りで美味しい店を探して見つからなかった時は、大概ここに落ち着く事になるので一応掲載。
とにかくラーメンと炒飯を単品で頼んでも1000で収まる、安定したコストパフォーマンス。
味も今更言うまでもなく、及第点以上。
はっきり言って、ちょっと違う店に冒険して「ああ、素直に王将にしとけば良かった」となる事が多いので。
難点は新たな発見が無いこと。こんだけ通ってれば当たり前だが!
追伸
飲食店によっては客の体型を見て大盛りの量を勝手に決めてご飯を持ってくるお店もあるが、それもはっきり言って言語道断。
見た目でその人がどれ位食べるかなんて分からない。
私はよくその細い見た目でたまにランチで損をすることがあるので、それも注意して欲しいなと。
くれぐれも飲食店側の勝手な判断で大盛りの量を決めないように・・・