静岡市へ行かずに静岡へ観光に行ってきたと言えるのか?②
さて、「静岡市へ行かずに静岡へ観光に行ってきたと言えるのか?」の続編である。
今回の旅の趣旨は、静岡市周辺で静岡を堪能する事である。
当然ながら浜松市や御殿場市などへは行かない。
思えば我々は今までこの静岡市をスルーし過ぎてきたのではないだろうか。
東京から名古屋、大阪方面へ行くための、ただの素通りするだけの街と思ってやしなかっただろうか。
そんなことは断じて無いのである。
このブログでは静岡市の魅力を可能な限り、私の文章力の全てを注いでお届けしたい、そのように思っている。
多少気負いもある。
静岡名物
さて、静岡市の初日の夜である。
静岡市で何を食えばいいのか迷った。
静岡名物と言えば、静岡おでん。
上の写真のように、おでん専門の青葉おでん横丁なるものまである。
フラッと足を伸ばしてみたが、どうも私はカウンターで店主と向かい合って飯を食うというスタンスが性に合わないらしく、その手のお店はいつも敬遠してしまう。
で、この青葉横丁のお店はどこもそのスタイル。
分かるんだよ。このスタイルこそ日本式で昭和のスタイル。
人情溢れる日本人ならではの感じで、雰囲気も良くてとてもいい横丁ではある。
が、元々常人のゆうに倍の量は飯を食う自分にとって、おでんで腹が満たされるとも到底思えず、今回はパス。
静岡おでんはまたの機会にすることにした。
静岡と言えば餃子でしょう
じゃあ何を食おうかと考えて、行き着いたのが餃子。
何でも静岡の餃子はあの宇都宮市とタメを張る位にすごいらしい。
それに餃子なら腹一杯食べれる。
よし、餃子に決めた!
と思ったが、よくよく調べると静岡で餃子と言ったら、それは浜松餃子のことらしい。
つまり、浜松市へ行かないと美味い餃子は食えないと。
だが今回は静岡市で観光すると息巻いて決めた以上、今更浜松市なぞへ行ける筈もない。
うーん、なんとかならんものか。
と思ってネットで調べていたら、何と静岡市にも浜松餃子を味わえるお店があった。
それが五味八珍というお店。
何でも静岡では有名なラーメンチェーン店らしく、調べた限り店内も小奇麗で悪くない。
せっかくの名物餃子をチェーン店で、しかも発祥元以外の街で食うというのもどうなのかとも思ったが、
まあ、そこまで餃子好きなわけじゃないし、腹一杯食えるなら別にいいかなと。
で、やってきたのが静岡市中心部から徒歩約30分の、五味八珍若松町店。
店の雰囲気は小奇麗で、和風。ファミレスチックではあるがとてもいい感じだ。
とにかく浜松餃子が食べれればいいと思いメニューを見ていたら、1980円で二名分のお得なセットがあった。
丁度二名で来ていたので、迷わずそれをチョイス。
何せ普通にラーメンと餃子を頼んでも一人1000円はいくからね。これは嬉しい。
で、頼んで出てきたのが↓
五味八珍のメニューが素敵
まずはラーメン。
ラーメンはしょうゆ、味噌、とんこつ、つけ麺から好きなのを選択可能。
当然ながら二名分来る。
で、後は奥に見える一品料理も一つ選択できる。今回は唐揚げにした。
更に点心も春巻き、手羽先唐揚げなどから一つを選択。
更に焼き飯も大皿に乗ってやってくる。
いくら人の倍飯を食うとは言え、ここまで来て「おいおい・・・大丈夫か?」とちょっと不安になってきた。
最後に、いよいよお待ちかねの浜松餃子。
まず結論から言うと、浜松餃子はさほどすごい感動があるわけでもなく、他の餃子と比べてすごい違いがあるわけでもなく、至って普通の餃子。
特徴は写真の通りもやしが乗っかっている事くらい。
しかもこのもやし、別に味が付いてるわけじゃないので食べながら「?」だったが、まあこれが浜松餃子の特徴らしい。
毎回思うんだけど、餃子って言うほどすごい料理でも何でもないよね。
よく、名物餃子ってあちこちで謳ってるけど、実際行って食べてみると「ふーん」って感じのが多い。
巣鴨のホワイト餃子も、別に並ぶほどのものか?と思ってしまったし。
どうやって作ろうと所詮、餃子は餃子。大概は想像通りの味だし、その上を行く事など殆どないのが現状だ。まあ、好きな人は好きだろうけど。
と、また批判的な事を書いてしまったが、実際この五味八珍、ラーメンも点心も唐揚げも想像以上に美味い。
むしろ餃子だけが普通で後は、かなり、いや相当美味かった。
しかもこれで1980円だからね。
こんな店、関東じゃほぼ見かけない。
腹もはち切れそうな位一杯になったし、十分幸せになれた。
こんな店が各所にある静岡県人って、羨ましいなと思ってしまった。
五味八珍