20160404_130422477

きなり超個人的な意見で申し訳ないが、チャーハンは私にとってさほど魅力的なメニューとは言えない。

私にとってチャーハンと言えば、それはラーメンとセットで出てくるものであり、「ラーメンを食べる時にチャーハンもちょっと食べたくなる」その程度のものである。

子供時代に母親がたまにチャーハンを作ってくれたが、正直「今日の晩御飯はチャーハンよ」と言われて心が浮き立った事も無いし、実際食べてみても特別美味かった記憶も無い。

 

いきなり出だしからチャーハンをディスっているみたいになって申し訳ないが

 

恐らく私のような思いをチャーハンに抱いている人は多いのではないかとも思う。

 

調査機関が行う「子供が好きなメニューランキング」でも、チャーハンがトップ10に入っている事はほぼ無いし、実際私もチャーハンが上位に入っている事なんて見た事がない。

大抵はカレーラーメンハンバーグ寿司オムライス、まあそんな所だろう。

 

つまり多くの家庭では子供が、「うわっ! やった! 今日はカレーだ!」とはなっても、

「うわっ! やった! 今日はチャーハンだ!」とはならない。

 

スポンサーリンク

なぜ日本の一般家庭でチャーハンは子供に人気が無いのか

では何故チャーハンは多くの子供に人気が無いのか。

理由は大きく分けて3つあると思われる。

 

1.作るのが大変

チャーハンは食材の質よりも調理する人の料理人としての腕、スキルが要求されるメニューのため、普通に米をフライパンで炒めても十中八九美味しくは作れない。

仮にパラパラに美味しく炒める事が出来たとして、今度は味付けの問題が残る。

あの伝説の調味料、味覇に頼るという手もあるがそれも何だか癪だし、第一味覇自体結構高い。あれを毎回使うのはいかにも不経済。

やはり一般家庭の夕食でチャーハンが歓迎される可能性は低いと言わざるを得ないだろう。

 

2.チャーハン単品で食卓に出されても、何か寂しい

仮にすごく美味しいパラパラチャーハンが作れるスーパーな母親が居る家庭だったとしても、それだけではやはりパンチ力に欠ける。

そうするとチャーハンとは別に添え物が必要になる。

しかし多くの日本人の主婦にとってチャーハンを人数分炒めるだけでも大変な労力と技が必要なのに、そのチャーハンが出来上がった後で更に他のメニューなど作る体力が残っているだろうか。

散々苦労してチャーハンを作った挙句「物足りない」だの「他のおかずは無いの?」などと言われ、挙句「チャーハン自体の味もイマイチ」などと言われたらそりゃあお母さんも終いには「やってられるかっ!」とキレるでしょうという話。

やはりチャーハンは一般家庭にとっては超上級者向けメニューなのだ。

 

3.そもそもチャーハンを単品で食べる文化が日本には無い

「本場中国の家庭ではチャーハンを夕食で単品で食べる文化があるのか?」と言われると、その辺りは私も中国へ行った事があるわけではないのでイマイチ断言する自信は無いが、多分中国人の考えるチャーハンは日本人のそれとはかなり違うように思われる。

実際中国人は日本人がラーメン屋などで好んでオーダーする、ラーメン+半チャーハン+餃子という重ね合わせ食いを見て首を傾げる人が多いらしい。

 

「何で主食を3つも重ねていっぺんに食うのか?」と。

 

この辺りは文化の違いという事になるのかも知れないが、この例からも多くの日本人にとってチャーハン単品”だけ”を頼む文化が根付いていないのが分かる。

私も昔、とある昼時に餃子専門店で餃子定食を食べていた時、後から店に入ってきたサラリーマンが店員に、

「ラーメンは無いんですか?」と聞き、「無い」と言われると店を出て行ったシーンを見た事がある。

この例からも、日本ではこれからも「餃子専門店」や「チャーハン専門店」といった店はなかなか受け入れられないと思われる。

多くの日本人を虜にする兆徳の玉子チャーハン

20161031_115021572

東京、文京区の本駒込駅(東京メトロ)から徒歩2分の場所に、兆徳という中華料理屋がある。

JRからだと、日暮里駅で降りて谷中商店街を通って歩いて凡そ20分で到着する。

地元では有名な中華料理店らしく、平日の昼前にもかかわらず次から次へとサラリーマンらしき人々が来店する。

そんな彼らが好んで注文するのが、玉子チャーハン(650円)

20161031_115915765

写真を見て分かる通り、具が玉子とネギのみ。

因みに、同じ650円で普通のチャーハンも頼める。

恐らくこっちは普通にチャーシューが入っている(と思われる)

普通ならただのチャーハンを頼む所だが、今回この玉子チャーハンを頼んだのには理由がある。

それは、この店の玉子チャーハンが絶品という意見がネット上でも非常に多かったから。

だから、敢えての玉子チャーハン。

この、敢えてっていうのが何か自分で言ってても本田圭佑ばりに格好いい。

いいよね。この、例えて言えば有名なピザ屋に来て様々なクワトロメニューがある中で、敢えてマルガリータをチョイスするみたいな?この通っぽさ。

実際、来店する人も普通のチャーハンを頼む人は少ない。

殆どがこの玉子チャーハンを頼むのだ。

実際味はどうか

20161031_120027727

うん、正直に言うと、そんなに感動は求めていなかった。

美味いよ。普通に。

味は実にシンプルな塩味のみ。

何よりもこの、写真から伝わる圧倒的パラパラ感。

これは熟練の職人のなせる技だろうね。

米粒見ただけでわかる、米の味を存分に楽しめる食感、そして炒め具合。

だが、冒頭で述べた私がチャーハンに抱く、ある種日本人特有とも言うべき物足りなさは、やはりと言うか解消はされなかった。

 

美味い。美味いが、どこか物足りない。

 

そうなる事を承知でラーメンも追加注文しておいたからノープロブレムだったが。

20161031_120030767

このラーメンもいかにも中華料理店の王道というか、至ってシンプルな味。

多くの日本の創作ラーメン店にありがちな、「他とは違いまっせ」的な主張など一切無し。

日本の多くの創作ラーメン店が、出汁や麺にこだわってこだわってこだわりまくってラーメンを提供しているのに対し、

 

「え?だって、ラーメンってこれでしょう?」

 

そう言いたげな何の工夫も主張も無い、実に完璧な中華系ノーマルラーメン。念のために言っておくと、一応これは褒め言葉のつもりで書いてる。

 

スポンサーリンク

結局

料理ってイメージに負う所が大きいのだと思う。

ラーメンってこうでしょ? チャーハンってこうでしょ?

人は料理にイメージを持つ。それも自分なりの。

それは自分の人生の中で培ったイメージだ。

だから私にとってこの玉子チャーハンは完璧とは言えなかった。

逆に「ここの玉子チャーハンは最高!」と評価している人もネット上では結構いる。

それは多分イメージの問題でしょう。

私のイメージではこのチャーハンは冷静に見て美味いと思うが、また食べに行きたいと言われると答えはNO。

で、この記事は終わり・・・の筈だったのだが、実はこの後ちょっと気付いた事があったのでこの続きを書きたい。

追伸・チャーハンのイメージが変わった日

料理はイメージ。

でもそのイメージが変わる時がある。

それは多分こんな時なんだろうなと思った。

 

それはある日いつものように中華街でラーメンとチャーハンを食べていた時の事。

その店は馬さんの店という、私にとって中華街でハズレが少ない貴重な店だ。

この店は全てのメニューがそこそこ以上に美味い。しかも価格もリーズナブル。

なによりもこの店のザーサイはめちゃくちゃ美味い。他の店とは全く違う自家製ザーサイ。

これとチャーハンを併せて食べるのが好きだったのだが、

あれ?

20161105_112700416

どうしたことだろう。

この店のチャーハンも私の中では十分に美味く、十分にパラパラな筈だったのだが、

上の兆徳のチャーハンと比べると、写真で見て分かる位にパラパラ感に差がある。

そして味や食感にもはっきりとした差を感じた。

 

あれ?

 

そして極めつけは、これも私がよく行く某チェーンラーメン店のチャーハン。

20161107_132141318

あれあれ?

 

もう、嫌でも感じる絶対的なチャーハンの差。

米から炒め方、味付けに食感と全てが違うと感じざるを得ない位の差。

多分写真でも伝わるんじゃないかな。兆徳のチャーハンと比べると米が全く輝いてないのが。

 

何と不覚な事に、今まで深く考えた事のない、チャーハンの違いに目覚めてしまった・・・

 

今まではせいぜいパラパラ感の違い程度にしか感じなかったのが、今ではもっと深い階層でチャーハンを見てしまう自分が居るというこの事実。

食べたその時にはさほど感じなかった違いが、後になって分かるという。

 

 

これがチャーハン。

深いのね、チャーハンって。

自分の意図せぬ所でチャーハンの深さに気付かされた、そんな体験だった。

侮りがたし、兆徳の玉子チャーハン。

 

 

 

 

 

 

追伸

兆徳へ行くならJR日暮里駅から徒歩で行くのをお勧めする。

理由は、谷中商店街を通って行けるから。

この東京でも五指に入る個性抜群の商店街も併せて堪能し玉子チャーハンを是非食して欲しい。

 

スポンサーリンク