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日の買い物中や、仕事での外回り中に一息入れたい。休憩したい。

そんな時にカフェの存在は実に有り難い。

人でごった返す都会において一件のカフェの存在は、まさにオアシスとも言える存在だ。

所で、あなたがカフェに求めるものとは一体何だろうか?

ある調査によると、多くの人がカフェに求めるものは以下のようなものとの事。

 

●ゆったりしたスペースやBGM等、居心地の良さ

●スイーツやフード等、メニューが豊富

●値段の安さ

●Wi-Fi、電源コンセントが使える

●店員の接客の質

●コーヒーのお代わりができる

●やかましい客が少ない

 

とまあ、こんな所だろう。

要するに、みんな普通に雰囲気と味と値段、サービスといったものを求めているわけだ。

 

だが、私がカフェに求めているものは上に挙げたものとはちょっと違う。

と言うより、それをカフェに求めていると言うよりは、それが無い現状の殆どのカフェ店舗に、恐怖と不信感すら抱いているのだ。

これからカフェをオープンしたいと考えている人がもし居たら、是非私がカフェに抱いているこの不満と希望を、是非一度客の視点になって考えて見て頂きたい。

 

私がカフェに行く時に抱えている一番の不安と恐怖は、

 

もし席が空いてなかったらどうしよう

 

というものだ。

勿論、そんな事は滅多にないのは自分でも分かっている。

土日の代官山ヒルサイド周辺でもない限り、そんな混雑しているカフェなんて通常あり得ない。

普通に考えれば大抵のカフェなら入ればどこかしら席は空いてるし、カフェに入って座れないことなどまず無いだろう。

分かっている。分かっているのだが、仮に席が空いていたとして、今度は違う不安が頭を過る。

 

仮に席が空いていたとして、スタバやドトールみたいな、相席なのか区切られてんだかよく分からないような人一人ギリギリ通れる程度の、隣が太ったオバちゃんだともうNG的なそもそもそれをスペースと呼んでいいのかも怪しいようなキツキツギュウギュウのテーブル席でコーヒー飲む羽目になったらどうしよう。

というものだ。

 

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ありがちなテーブル配置 悪魔のテーブル配置

要するに多くのスタバやドトール、タリーズにありがちな↓のようなテーブル配置の事。

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私はこのテーブル配置の店を見る度に、「ああ、効率重視の店ね」と感じてげんなりしてしまう。

私は個人的にこのテーブル配置を、悪魔のテーブル配置と呼ぶ。

このテーブル配置の店から伝わってくるのは、客を客と思わない、頭数としかカウントしていない店側の徹底した効率重視の姿勢、それだけ。

まあ効率良く客を回して飲食店で収益を上げるには、統計ではこの配置が一番、そういう事なんだろう。

もしくは何も考えずに適当に決めてるだけなのかも知れないが。

 

この配置の何がそんなに嫌かと言うと、

仮に一人で来た場合、隣によく喋る二人連れが座った場合、全く落ち着かず一人の時間に集中できないし、

仮に自分が二人連れだった場合、隣に一人で座っている人が居た場合、逆に一人の時間を邪魔している気がして変に気を遣ってしまい会話を楽しめない。

要するにどっちに転んでもこのテーブル配置ではストレスでしかないのだ。

 

しかしながら現在の新規にオープンする小奇麗でオシャレな飲食店やカフェでは、このテーブル配置を採用している店が実に多い。

都会の狭いスペースで一人でも多くのお客を収容でき、回転率を上げて利益も上げたいという店側の要望はよく分かるが、これじゃあ私のような周囲に気を使うタイプの客はくつろいでコーヒーを楽しめない。

 

少なくとも私は一人で利用しようと二人以上で利用しようと、このようなテーブル配置の飲食店など利用したくはない。特に一息付くのが目的のカフェ店では尚更だ。

 

ではこんな配置のカフェ店を可能な限り避けるにはどうしたらいいか。

一ついい方法がある。

それは、それぞれの店の定番コーヒーの価格をチェックしてみることだ。

カフェ店舗別 定番コーヒー価格

 

ドトールの場合

ブレンドコーヒー(S) 220円

 

スターバックスの場合

ドリップコーヒー(Short) 280円

 

タリーズの場合

本日のコーヒー(Short) 320円

 

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コメダ珈琲店の場合

ブレンドコーヒー 420円

 

ルノアールの場合

ルノアールブレンド 580円

 

麻布珈琲店の場合

ブレンドコーヒー 600円

 

以上、多少地域によってバラつきはあるが、上記のような結果となる。

タリーズとコメダ珈琲店で線引をしたのは、正にここがテーブル配置のボーダーラインと感じるからだ。

つまり、

 

定番コーヒー一杯の価格が400円以下のカフェでは、テーブル配置に配慮が感じられず、またくつろぎ辛いカフェが多いと言える。

 

もっとも、スタバに限っては確かにドリップコーヒー(Short)こそ280円と低価格だが、定番のフラペチーノ系は400円~600円と決して安くない。

安くないのにあのテーブル配置はどうかとは思うが、今日はスタバの批判はなるべく控えるつもりなのでそこには触れないようにする。

 

さらに客層。

客層で見ても、ドトール、スタバ、タリーズとコメダ、ルノアール、麻布珈琲店では随分違う。

前者は若者が多く、後者はミドル組が多い。

勿論、中には平日の昼間は老人だらけというドトールも場所によってはあるにはあるが、あくまで一般的には店の系統によって年齢層も大体分かりやすく区分けされている。

要するに年齢層によって、時代によってカフェに求める物や価値観がはっきりと違ってきているのだろう。

コーヒー一杯に払っている金額は、コーヒー代だけではない。

コーヒー以外の様々な価値に対してお金を払っている。

そこを見極めないと、たかがコーヒー一杯で無用なストレスを感じてしまう羽目にもなる。

時間は永遠ではない。

大事にしたい時間があるからこそ、店選びは慎重にしていきたい。そう思う。

 

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麻布珈琲店について

所でさっきから麻布珈琲店麻布珈琲店と、さも麻布珈琲店をよく知っているように書いているが、実は麻布珈琲店はこの間恵比寿に行った時にたまたま見つけて入っただけで、実際には麻布珈琲店がどんな系統の店なのかはよく知らない。

ただ、出されたこのコーヒーを見ていると、どうもコメダ珈琲を意識しているように思う。

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この、さり気なくコーヒーにおかきを付ける辺りが特に。

ただ、価格はコメダ珈琲より200円程高い。

もっとも、持ち帰りだと同じコーヒーが350円。

つまり250円が場所代という事か。

場所が恵比寿駅近くなだけに、妙に納得してしまう価格設定。

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席の配置も実に考えられていて文句は無い。

ただ一つだけ不満がある。

↓の配置だ。

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一見問題が無いように見えるが、実は隣にもう一席ある。

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そう、二席並んでいて、そして隣に仕切りがある。

コメダにも似たような配置のテーブル席があるんだが、ちょっと考えて見て欲しいのだが、仕切りがあって二席。

一人がその席を利用している場合、後から来た客がその隣の席を利用する気まずさを考えて見て欲しい。

仕切りが無いのなら別にいい。

だが、下手に仕切りがあるせいでその二席はまるで一つの空間のようになってしまっている。

そこに全く知らない人が二組座る。

はっきり言うが、どっちも気まずい。

もう少し空間の使い方を考えて見て欲しい。

配置もテーブル間隔も悪くない。

ただ、仕切りの使い方がおかしい。

こういう所はコメダも麻布珈琲店もまだまだ検討の余地があると思う。

最後に

私は店を選ぶ時に、まず雰囲気、テーブル配置を見る。

そしてその店のオーナーがどんな意図で、どんな思いでその配置、そのレイアウト、その素材、その色を選んだのかを考えてしまう。

そしてそれは料理や飲み物の味よりも重要だ。

正直、店に行って飲食を取るという行動は、他人の家に行って飲食を取るのとそう変わらない。

他人の家で飯を食うのは個人的に苦手だ。

それが例え仲の良い友人だったとしても。

猫や犬でさえ知らない場所ではストレスを感じる。

だからこそ、大事にしたいものは雰囲気そのものに他ならない。

それを大事にしているか、していないか、それは店を見ればすぐに分かる。

そんな所にきちんとこだわった店を利用したいし、そうでない店はなるべく避けたい。

これが本音だ。

なかなか伝わりにくい事かも知れないが、案外みんな同じなんじゃないのかな、なんて思ったりしている。

 

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