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く生きてきているが、今年程雨が多かった年も無いんじゃないかと思う。

特に8月から9月にかけての雨の多さは異常とも思える程だった。

一年で最も晴れが似合うこの季節にこの雨の多さは何ともやるせない気分になる。

お陰で今年の夏の思い出はほぼ雨。

見上げれば雨雲。

ファインダー越しの空は全て鉛色。

何ともモヤモヤ感だけが残る一年の印象になってしまった。

気持ちの問題?

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さぞかし今年は例年に比べても雨の日が多かったのだろうと思い、気象庁の統計を調べてみたが、データだけ見ると別に今年の雨量は例年と較べてさほど多くもなかった。

 

つまり、気持ちの問題と言うわけか。

 

嫌だね。この、「人生は気持ちの持ちよう次第」という表現。

実によく聞く、使い回したありきたりで陳腐な表現。

人生、気持ちの持ちよう次第でどうにでも変わる。

 

まあ言いたい事は分かるんだけど、気持ちを変えたから現実まで変わるものかと。

気持ちが変わったら雨の日でも楽しく過ごせるのかと。

それは詭弁でしょう。

 

例えば、ゴキブリを見てハムスターだと思えと言われても思えるかと。

「まあ、可愛いハムスター」とか言って台所のゴキブリを寛容に見過ごせるのかと。

なんなら捕まえて撫でたりでもできるのかと。

気持ちの問題と言うなら誰でも前向きな人ならそれができなきゃおかしいでしょうよと。

そもそもゴキブリを果たして殺さずに捕まえられるのかは別の問題として。

こういう、いかにもそれっぽい、前向きな成功者的言い分が私は嫌いだ。

雨は私にとってゴキブリと一緒。雨だと何もかもが不快で楽しめない。

数年前の年の瀬に旅行に行ったが、その期間中なぜかずっと雨。

そもそも年の瀬の時期になぜ何日もぶっ続けで雨が降るのか意味が全く分からず、ただただ不快な旅行の思い出になったのを今でも思い出す。

 

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雨の何がそんなに嫌か

そもそも雨の何が嫌かと言うと、傘を持つという行為がまず疎ましい。

ヒカルの碁という漫画で、とある雨のシーンで佐為が言ったこんなセリフがある。

 

「でも不思議ですね。月に行けるのになんで傘は未だに傘なんでしょう」

ーヒカルの碁 1巻(集英社)より

 

佐為のこのセリフは、今まで読んだ漫画のどのセリフよりもインパクトがあって、忘れられないセリフだ。

そう、なぜ人類は月に行ける位進歩しているのに、傘は数百年前から進歩していないのか。

せいぜい、普通の傘から波及して持ち運びしやすい折り畳み傘が生まれた程度。

それ以外はほぼ進歩無し。

 

その頑なな姿勢はバイオリンとどこか似ている。

バイオリンは16世紀に誕生し、17世紀から18世紀にかけて形がほぼ完成し、それ以降現在まで大きな形状のモデルチェンジは無いそうだ。

そう、「音を奏でる」という用途に於いてバイオリンはこれ以上進化のしようが無い。

傘もバイオリンと同じという事か。

雨を凌ぐという発想でこの形状と仕様以上に進歩しようがないという事か。

百歩譲ってそうだとしよう。

 

じゃあ、雨合羽はどうなのか。これは進歩しているのか。

Amazonで検索してみる。

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相変わらず昭和から何も進歩していないこのラインナップはどうなのか。

 

 

そもそも進歩する気があるのか?と問いたくなる。

 

 

医療や科学の進歩もノーベル賞受賞も多いに結構だが、少しは傘や雨合羽もいい加減進歩してくれないものかと。

雨の日を楽しく過ごせる対策法(私見)

しかしいつまでもそうやって雨ごときでウジウジ文句たれてても精神衛生上宜しくないので、少しは雨の日を楽しく過ごせる対策法を考えてみることにする。

 

1.靴

雨の日に何が一番最悪かって、それは靴。

靴に水が染みてくると、もう感情ゲージが一気に下がる。

もう、雨の日には防水長靴が必須。

雨の日にスニーカーや革靴で歩くなどもはや暴挙に等しい。

無謀にも雨の日に革靴で歩いて一体今までに何足泣く泣く捨てる羽目になった事か。

 

しかし問題が一つある。

それは、長靴のラインナップ。

靴屋に行けば分かるが、どうしてこうもメンズ長靴はセンスが皆無なのか。

レディースの長靴は本当にデザインもオシャレで種類も豊富なのに、メンズの長靴ときたらしょーもない作業用の昭和チックでオヤジ仕様のデザインのものばかり。

この辺りが何とも理不尽な男女格差を感じ得てならない。

せめてこんな感じのレッドウイングばりの長靴を揃えたい。

多分一足持っていれば人生が変わる。それ位の重要アイテム。

とにかく雨の日に歩いていても足が濡れないあの喜び。

童心に帰ったように水たまりに敢えて突っ込むあの感覚は長靴でしか味わえないものだ。

 

2.高い傘を持つ

これも大事。

とにかく雨の日に安いビニール傘で歩く。まず間違いなくテンションが下がる。

いい傘を買おう。できればMADE IN JAPANのものを。

いい傘を持つと雨の日のテンションがやや上がるのが実感できる。

是非そうしよう。これは決して無用な出費ではない。

一年の約三分の一は雨。これを理解しないといつまでも人生で損をする。

 

3.雨の日に行く場所を考える

よく、雨の日のお出かけスポットで検索すると、美術館やショッピングモールといった施設が紹介されるが、それではダメだ。

それはもう、雨に負けた発想。

雨を制する位の気持ちでいないと雨の日のこのモヤモヤ感は晴れやしない。

オススメは東京なら以下の3つ。

 

・武蔵小山商店街(最寄り駅:目黒線武蔵小山駅)

・大山商店街(最寄り駅:東武東上線大山駅)

・2k540(最寄り駅:JR線秋葉原駅)

 

重要なのは、雨に負けた感がしない場所だという事。

それ位ややマニアックでもあり、そしてそこそこ楽しめる。いや、そこそこ以上に楽しめる。

飯も食える、カフェもある、新たな発見もある。

特に2k540はちょっと発想が新しくて、しかも屋内。近隣も下町で情緒もあり、ちょっと今までに無い雨の日スポット。まあ数回行けば十分ではあるが。

上の3エリアはどこも安易に「雨だからららぽーとへ」などという発想では得られない満足と充実感がある。

 

これで雨の日もきっと楽しく・・・なるといいね(弱気)