「そうだ、餃子を食べに行こう!」
なんて日が人生に於いて何回あるのかはさておき、今日はそんな日だった。
池袋の、開楽本店の餃子がすごいらしい。
実は、前からここの餃子は気になっていたのだが、何分池袋という場所が良くない。
横浜からだと東横線で渋谷乗り換えか、京浜東北、湘南新宿ラインで乗り換えるか。
考えただけで「もう、面倒くさいからいいや」となる。
しかし、ここ、開楽本店のジャンボ餃子は、雑誌の写真で見ると、もう文句無しに美味そうなのだ。
と言うか、大抵餃子なんて浜松餃子然り、宇都宮餃子然り、実際食べてみるとそんなにすごく美味いわけでもない。
よく、グルメリポーターなんかが「噛むと肉汁が溢れる」って言うけど、そりゃあ溢れるでしょうよ。肉を包んでんだもん。
逆に、噛んで肉汁が溢れない餃子がそもそもおかしいだろって話だ。
これはハンバーグにも言える。
「見てください、切ると溢れ出すこの肉汁!」って言うけど、ぶっちゃけ肉汁が溢れるハンバーグなんて今どき珍しくもないし、むしろ当然なんじゃないの?と。
と言うか、個人的にそんなに肉汁がドバーっとあまり出て欲しくない位。
肉汁が出過ぎるとハンバーグソースが薄くなって、何だか脂の味しかしなくなる。
肉汁を閉じ込めるのは大事な事かもわからんけど、その辺もう少し上手くやってくださいよと。
インパクト抜群! 開楽本店のジャンボ餃子
とまあ、また関係無い話に脱線して、大量の肉汁ならぬ大量の毒を出し過ぎてしまったが、要は餃子でそんなに感動なんてしませんよと。
ただ、別に感動なんてしなくても餃子が美味いのは事実だし、たまに無性に食べたくなるのも事実。
そしてこの、開楽本店の餃子は、食った事ない私が写真見ただけで「これは美味いでしょう。美味いでしょうよ」と思わず呟いてしまう位のインパクトがあった。
それがまあ、この写真なんだけど、
何て言うか、上手く表現するのが難しいけど、一言で言うなら「完璧な餃子」
何ていう神々しさ。美しさ。
例えるならもう、ライバルは餃子ではなく、お焼き? 焼きまんじゅう? 月餅?
寧ろ甘いかしょっぱいかなんてどうでもいい。これがマズいわけがない。マズいわけがありませんよね!
という訳で行ってきました池袋開楽本店。
場所はJR池袋駅東口から徒歩数分。
大通りから一本入った路地にある。
私の頭の中のイメージとして、
こんな店を勝手に想像していたが、予想に反してオシャレでシックな外観に、思わず一度通り過ぎてしまった。
店内もとても綺麗でオシャレ。
1階と2階があり、1階は基本カウンター席で、狭い。今回は2階へ案内された。
2階は想像以上に広くて、ゆったりしている。ただ、
こんな感じで、8人くらい座れるテーブルが、でーんとある感じなので、空いている時はいいが混んでくると相席みたいな感じになっちゃうのは否めない。
個人的に、混んでると容赦なく相席にしてくる店は、例えどんなに美味くても敬遠したい派なので、その辺がちょっと。
ただ、今回は昼時に訪問した割には空いていたので、相席にはならずに済んだ。
見た目だけなのか、それとも味も食感もすごいのか
じゃ、もう一回おさらい。
この店名物、ジャンボ餃子は1皿(ジャンボ餃子×3)360円(税込)
これにご飯とスープが付いた餃子定食は640円(税込)
セットだと、
Aセット(東京醤油ラーメン+半チャーハン) 800円(税込)
Bセット(ジャンボ餃子5個+半チャーハン) 800円(税込)
Cセット(ジャンボ餃子3個+東京醤油ラーメン) 850円(税込)
といった感じ。
周りのお客さんを観察していたが、Cセットが一番よくオーダーされていた。
次がBセット。Aは名物の餃子が入ってないので人気は無さそう。
で、今回私がオーダーしたのは、Cセット。
ラーメンはこんな感じ。
まあ、東京醤油ラーメンの定義は置いておき、感想は普通のラーメン。
どこか日高屋のラーメンを彷彿させる。
別にマズいわけじゃないし、麺もモチモチで美味い方だとは思うが、インパクトは皆無。
別注文でチャーハンも食べたが、そっちも普通のチャーハン。インパクトは無し。
しかし、その分餃子のインパクトは凄い。
まず、デカさとしてはこれくらい。デカいよね。
はっきり言って、皮もモチモチで分厚いし、見た目以上の食感のインパクトがある。
焼き目が付いている方のバリバリさ加減も凄い。
もう、噛み切るだけで体力が必要だ。
当然、肉汁も次から次へとしたたり落ちてくる。餃子で舌を火傷しそうになったのは随分と久しぶりな気がする。
というわけで、この店では滞在時間の大半をこの餃子と格闘する時間に費やされた。
はっきり言って、想像以上!
何より、ワクワクするね。この餃子。
前にも別記事で言ったけど、ラーメンや餃子っていうのは興奮の要素が必要不可欠だと思ってる。
冷静に食いたいなら中華なんて食べにいかない。
イタリアンでパスタ食ったり、和食屋で煮魚食ったりしてた方がよっぽどいいもの。
こういうのが中華のすごい所。
一度行く価値は大アリ!。
だが、問題も・・・
だが、当然このブログは誉めっぱなしでは終わらない。
この店でどうしても気になった事がある。
それは、タレだ。
ご覧のように、餃子はそんじょそこいらの店では出会えない、完璧な餃子なのに、置いてある調味料はそんじょそこいらで見かける奴らばかり。
実際に醤油や酢などで食べてみたが、至って普通の醤油と酢で、言っちゃ悪いがこの素晴らしい餃子を受け止めるだけのパワーは彼らには無い。
ご覧のような、特製豆板醤的なものもあるっちゃああるんだが、これは何に使うのかイマイチ意味不明。
試しに餃子に付けてはみたが、旨味もあまりなく、ただ辛いだけ。合わなくはないがすごく合うとも言い難い。
からしも付けてみたがこれも一緒。素晴らしく合うわけじゃない。
勿体無い。実に勿体ないね!
こんなすごい餃子作ってるのに、タレがこんなんじゃあね。
何だろうねこの残念感。
すっごい高級車なのに、中の装備はラジオしか無い、みたいな?
店主はこの餃子を、一体どうやって食べて欲しいのだろうか。
それがまず、置いてある調味料から伝わって来ない。
餃子は美味い。そして、いろんな可能性さえ感じる。
何ならマヨネーズで食っても美味そうだし、レモン醤油で食ってもさっぱりして美味そうだ。
いやいっそ、塩のみでシンプルにガーッと行きたい気もする。
だが、ここにはごくごく普通の醤油とラー油、からしに酢、そして豆板醤しかない。
豆板醤はそれなりにこだわっているのかも知れないが、私にはただの辛いソースにしか感じなかった。
そこが何とも残念であり、勿体無いと思う所だ。
まとめ
色々言ったが、ジャンボ餃子、相当美味いのは確か。
是非今度はレバニラなどの定食と一緒に食ってみたいと思う。
最後に、私は非常に大食いな人間だが、ここの餃子5個食べるのは相当しんどい。
それだけ見た目以上にボリュームがすごいのだ。
よって、Bセット(餃子5個+半チャーハン)のボリュームは、Cセット(餃子3個+ラーメン)のボリュームを凌ぐ。
リーズナブルに腹一杯になりたいなら迷わずBセット一択か。
しかしさっきも言ったように、ここの餃子5個を最後まで美味しく食べるなら、味を変える調味料の力も必要かも知れない。
それがここの店には…おおっと、また話が戻りそうだ。
いっそありったけの調味料を持参して訪問しようか。怒られそうだが。
ジャンボ餃子、未体験の人は是非一度お試しあれ。
開楽本店
東京都豊島区南池袋1-27-2
営業時間
11:00~23:00(月~土)
11:00~22:00(日曜日)
定休日 なし