前からずっと、やりたかった事がある。

それは、絵本を描くこと。

 

数ヶ月ぶりのブログで、いきなり何言い出すんだと思われるかもしれないが、これは私の偽らざる本音だ。

こう見えて私は昔、小説家に憧れていた。

「現代小説長編新人賞」なるものに応募したりもした。

結果はもちろん、言うまでもない惨敗だったわけだが、まあそんな事はどうでもいいので絵本の話。

 

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タイトル ピピとピーの大冒険

絵本のタイトルは「ピピとピーの大冒険」

実はこのタイトルとストーリーは8年ほど前から構想を練っていたのだが、持ち前のダラダラしたどうしようもない人間性と、「そのうちやるさ」的な先延ばし思考が身体を蝕み、一向にプロジェクトは進行してきませんdした。。

しかし今回「YouTubeならいけるんじゃない?」という、ちょっとした発想の転機が訪れまして、「いいねそれ!それでいってみよう!」という感じになったわけです。

 

しかしここで大きな壁にぶち当たりまして。

それは、私自身、パソコンで絵を描いた事が殆ど無いという事です。

大昔に一度だけ、PC-9801なるパソコンでペイントソフトを買い、お絵かきにチャレンジした事がありました。

しかし、数時間かけて出来上がった自分の絵のあまりの稚拙さにショックを受け、それ以来、

 

「ああ、オレには絵の才能がないんだ」

 

と諦め、自暴自棄になり絵を描くのをやめてしまったという過去があります。

 

たった一回描いただけで才能もクソもないもんだと、今の自分ならそう言って叱りつけてやる所ですが、この「絵を描く」という行為において、多分私と同じような事をして、私と同じような気持ちになり、絵を描くことに挫折した人というのは、案外多いんじゃないだろうかと、何となく思ったりします。

根拠ですか? 根拠なんてないんですけどね。何となくです。

 

多分ですが、「絵を描く」という行為自体は、誰にでもできる行為であって、それはもう、子供だろうがおじいちゃんだろうが赤ん坊だろうが象だろうが、やろうと思えば大抵の生き物にはできる、いわば原始的な行為なんですよね。

その、「誰でもできる」が、実際にやってみて「誰にでもできるわけじゃないんだ」と気付くこのショック。分かりますか?

ええ、多分あなたも分かってると思いますよ? 本当はね。口には出さないだけで。

 

あなたが絵を描かない理由、知ってますよ?

 

「絵の才能がない」からでしょう? そう決めつけてるからでしょう?

 

本当は描きたいとちょっとは思っていても、その気持ちの方が強いのでしょう?

ええ、私もあなたと同じなんです。

 

だから、絵の才能が無い人が描いた絵本、是非一度ご覧ください。

 

 

 

絵本作成に使ったツール

さて、ここからはちょっと、どうやって絵を描いていったかについて話します。

まず、使ったのはCLIP STUDIOというお絵かきソフト。

それまではPhotoshop CS4という、当時10万円くらいの金額で購入したアドビ社の名門ソフトで描いていたんですが、どうも描き辛いのでネットで色々調べてみたら、このCLIP STUDIOというソフトが漫画家やイラストレーターの間じゃ有名らしいんですね。

タブレットはXP-Pen ペンタブを購入。

 

加圧とかそういう難しい事はよく分からないが、とにかくA4サイズで大きくて描きやすそうだったのと、あとオマケが充実していたので。

別にそれ以上の理由があったわけではありません。

 

でまあ、この組み合わせで描いていったわけですが、これが結果的に大正解だったんですね。

まず、CLIP STUDIO、このソフトがとにかくすごい。

何がすごいかって、機能とかじゃなくて、紙にクレヨンで絵を描いて、それを筆で色を塗る。

この、誰でも感覚的に持っているイメージそのままで絵を描いていけるという事。

この当たり前さが、ありそうでなかった。

人が当たり前に考えている事が、当たり前にできる。

現代の世の中では、それがそうじゃない事があまりに多い。

これをやるには、まずコレをやって、そして次はこれをやって…ああ、その前にこれは重要なことだから先に説明しておきますが…

 

「ああ、もういいです!」

 

そんな事が多すぎるんですよ世の中。

 

そんなに難しく考えなくたっていいじゃない。もっと楽に行きましょう! そして、楽しみましょう!

そう教えてくれたのが、このソフトです。

 

とは言っても、筆の特徴とか、ある程度の知識はもちろん必要ですけどね。

でもそんなの、覚えちゃえばなんてことはありません。そんなのはテレビのリモコン操作だって一緒です。

リモコンのボタンの数の多さを見て「ああ!私にはとても無理!」なんて言う人はいないでしょう?

そもそもボタンの多さなんてテレビを見る上で、全く障害になどなりません。自分のよく使うボタンだけ覚えておけばいいだけの話ですからね。

 

とにかく、難しく考えるのを止めましょう。

 

私はそうやってこの絵本を作りました。難しいことは何もしてません。

 

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XP-Penペンタブレットについてもちょっと書きます。

まず、このペンタブレットに限った話じゃないんですが、ペンタブレットというのは基本的に鉛筆と一緒で、ペン先にプラスチックの芯があって、それが描いてるとどんどんすり減っていきます。

すり減るだけなら交換すればそれでいいんですが、問題なのが板の方にガンガン傷が付いていく事。

それが最初は分からず、ガンガンペンで力を入れまくって描いてて、気付いたら板が傷だらけでげんなりするという、まあそういう事がありがちなんですね。

 

このXP-Penの前にちょっとだけ使っていたワコム製のタブレットはカバーが付いておらず、クリアファイルをハサミでちょうどいい大きさに切って板に貼り付けて使っていたんですが、XP-Penの場合、専用カバーが付属されているのでちょっとというか、とても便利。

大きさもデカくてとても気に入ってる。

 

ただ、ペンに付いてる消しゴム等の切り替えボタン、便利と言えば便利なんだけど、位置的に集中して描いてると無意識に押してしまう事が多々あり、もう少しなんとかならんのか…とちょっとイライラしたりした事があると言えばしょっちゅうありました。

なんとかなるのなら、なんとかしてください。どうすればいいのかは私からはなんとも言えませんが。

まあでも、価格的にもリーズナブルで、とても気に入っています。今更他のやつに代えようとも思いません。

 

次回は、ストーリーについて少し語ってみようと思います。

それでは今回はこの辺で。

今回も読んでくれてありがとうございます。

 

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